にがい初恋

コンテンツ名とURLをコピーする

当時中1だった私。
まだ付き合うとか好きとかもいまいちわかってなくて、付き合うことに憧れていました。
なので付き合っても長続きせず何人かと付き合っては別れてを繰り返していました。
そして毎月ある席替えの日、わたしの前になった男の子、Nくん。
その子はメガネをかけて、背もわたしより小さくて可愛い部類にはいる男の子でした。
その時はそんなに話すこともなく特別仲良くなることもありませんでした。
でも驚くことに次の月、そして次の月、また次もそのNくんとわたしは席がずっと前後になったのです!
こうもずっと前後の席になるとお互い話すようになり少しずつ仲良くなっていきました。
そしてある日Nくんに告白され付き合うことになりました。
まだ中学生でNくんは寮生だったこともあり一緒にどこかに出かけるなどは出来ませんでしたが、帰りのバスが来るまで一緒にいてくれたり、図書室で一緒に勉強したり、学園祭を一緒に回ったり、楽しく過ごしていました。
授業の度にやりとりする手紙。誕生日にくれた香水。
日に日にお互い大好きになっていくのが分かるくらい幸せでした。
でもある日ちょっとしたすれ違いからお別れをしてしまいました。
同じクラスだったので別れても話すこともあり、仲は良かったです。
そしてお互い別れるとやっぱり好きで付き合って、別れてを何度も繰り返しました。
もうすぐ中3になるというときわたしの転校が決まった頃、また別れてしまいました。
その後も彼氏を作るもどうしてもNくんのことを思い出してしまう自分がいました。
同じ人と長くつきあったことがなかったわたしにとって、付き合っては別れてを繰り返してはいましたがわたしには1番長く一緒にいた彼氏でした。
なぜ別れちゃうんだろう、どうしてすれ違っちゃうんだろう。もっと大切に出来たはずなのに、なんてことを中学生ながらに考えずにはいられませんでした。
でも何も出来ぬまま、わたしのなかでNくんの存在が大きくなりつつ高1になりました。
たまたまNくんとSNSで久しぶりに繋がりまた付き合うことに。
久々にあうとNくんは変わっていました。
見た目もメガネをやめコンタクトになり、背も一気に伸びてわたしよりずっと高くなってかっこいい1人の男性になってました。
そして中身も変わっていました。
会うと身体を求められる関係。
連絡の返事も会う約束の時だけ。
付き合っているより、、、という日々が続きました。
そしてようやくわたしは気づきました、いや受け入れたくなかった事実を受け入れました。
最後に別れたあの日、Nくんの中からわたしはいなくなったんだと。
そしてずっと心にNくんを思ってたのは私だけなんだと。
そう気づいてからはわたしからさよならを言い、連絡先も全て消し、お互いやり取りしてた手紙やもらったプレゼントも全て手放しました。
好きな気持ちはそう簡単には消えずたくさんたくさん泣きました。
そしてその後立ち直るまで2年かかりました。
今ではいい思い出と思えます。
私の青春時代、私が1番想っていたのは間違いなくNくん。
後味は悪い終わり方だったけど今でも嫌いにはなれません。
きっとわたしの初恋です。

written by むーむー

エピソード投稿者

むーむー

投稿エピ 1