わたしが中学二年生のとき、
同じ部活の1つ年下の後輩が気になっていました。
無口で、クール。スポーツ万能で、笑顔がカッコいい人でした。
その時代はガラケーの時代で、
彼は携帯を持っていませんでした。
連絡を取ることもなく、
部活や廊下で会っても挨拶するくらいでした。
そんな時期が半年経ち、秋になり文化祭の合唱コンクールがありました。
クラスにピアノができる人がおらず
数年のブランクのあるわたしが選ばれてしまいました。
わたしなんかがやっていいのかな?と
不安に思っていました。
クラスで練習した時も 不安もあって
間違えてしまうこと、先生に怒られてしまうことがありました。
そのため文化祭までの部活も不安と緊張で身に入らなくなっていました。
文化祭当日、緊張しながらステージに登り
お辞儀をしました。
顔を上げると、観客500なん近くいる中で、
ふと彼と目が合いました。
わたしの大好きな笑顔で、口パクで
『頑張れ』といってピースサインしてくれました。
緊張のドキドキが、彼へのドキドキに変わりました。笑
彼のお陰で
間違えずに、楽しんで伴奏することができました。
今もピアノを見ると思い出してしまう甘酸っぱい思い出です。
written by anna
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