昔の話です。
私が小学校5年生の時、仲のいい子達8人と外で遊んでいました。私の家からは少し離れた友達の家の近くの公園でサッカーや鬼ごっこをしたりしていた時です。
小学生なので明るいうちに帰ってきなさいと言われていましたが、遊んでいた公園で私たちとは別で遊んでいた子達とケンカになってしまいました。なかなか折り合いが着かず、みんなで大喧嘩。おかげで気が付いたら周りは暗くなってしまっていました。
なんとか喧嘩も収まり、早く帰ろう!!とバイバイをしましたが、家の方向が一緒だったのが私と悠くんの2人だけで、しかも悠くんは親が迎えに来ていました。結局私一人だけ。なので怖いし早く帰りたくて泣きそうになりながら、めちゃくちゃ自転車を漕ぎました。
少し経ってから後ろから
「暗いから家までついて行ってあげるよ」
と悠くんの声が。
振り返ると、わざわざ車から降りて私の方に走ってきました。
「いや、お迎え来てくれてるし悪いから大丈夫だよ、1人で帰るよ!」
と言うと
「暗くて危ないから、1人より2人の方がいいよ。僕なら大丈夫だから」
と一緒に私の家まで送ってくれました。(悠くんのお母さんは先回りして待っていました)
「わざわざ送ってくれてありがとうね!また明日ね!」
「うん、お前も危ないからこれから気をつけろよ!また明日!」
と言い、私も悠くんがきちんと親の車に乗るところを見届けてバイバイしました。
普段めちゃくちゃふざけあって遊んでばかりいた彼の小学生だけど男らしい姿にキュンとしました。
それから学校でも悠くんを目で追ってしまっている自分がいました。
written by sska
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