私には好きな人がいます。
彼とは、かなり仲のいい男友達という関係です。
一番仲のいい男友達といっても、馬鹿にし合ったり、からかいあったりしている仲です。
普段はツンツンしてるし素っ気ないとこが多いです。
よく煽ってくるし、喧嘩売られたりもします。
そんな彼ですが、私に何かあった時には必ずと言っていいほど助けてくれるんです。
しかも普段の態度から考えられないくらい甘々な対応をしてくれます。
そのエピソードについて紹介させていただこうと思います。
それは私の斜め前の席に彼がいた時のことです。
私は持久走の授業の後、気持ち悪くて机に突っ伏してました。
しかも女の子の日も重なってて物凄く具合が悪かったんです。
よりによってその後が給食でした。
彼とは給食の配膳待ちの間、指スマやしりとりなどとよく遊びながら時間を潰してました。
しかし、その日はそんな余裕もなくて。
彼がくるっと私の方を向いて、
「どうした?もしかして俺なんかした?」
って言ってきました。
私はだる重い体を起こしながら、
『そんなことないよ、ただ単に気持ち悪いだけ』
と言いました。
すると彼が、
「え!大丈夫?俺に出来ることあったら言ってね」
と言って何事も無かったように前を向いてしまいました。
これだけでもドキドキなのですが、彼の甘々な対応はこれじゃ終わらなかったんです。
気持ち悪いから当然給食も食べられなくて。
5分前になっても食べ終わらない私の姿を見て
「食べれそう?無理せずに残しても大丈夫だよ」
と声をかけてくれたんです。
『そうだね、残すことにする』
と彼に言って片付けするために立とうとしました。
すると彼が
「李々はそのまま座ってて」
と言い、私の代わりに全部片付けてくれたんです。
その後も休み時間ごとに大丈夫?って聞いてきてくれました。
彼の甘々な対応の甲斐もあって、私はいつも通りまで戻ることができました。
『さっきはありがとう!色々助かったよ』
と彼にお礼を言ったら、
「おう、よかった!またなんかあったら俺に言えよ」
と笑顔で言ってきました。
普段ツンツンしてる彼の優しさに触れて、好きだと再認識することができました。
written by 李々
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