中学最後の体育祭での話です。
私の恋人は応援団として、体育祭当日まで一生懸命活動に取り組んでいました。
体育祭当日、学校1足が速かった彼は棒倒しという競技で一番に敵の陣地へと飛び込み、見事チームを勝利へと導きました。
しかし、競技中に相手チームの人と激しく接触し、膝に大きなけがをしてしまい、彼が出場する予定だったリレーなどは全て補欠の生徒へ変更となりました。
ですが彼は各団の演舞の際、応援団としてドラム缶を叩き音頭を取る役割を担っており、その役割は他の人がに代わりとして務めることの出来ない役どころでした。
その時私は、学校帰りに彼がドラムで叩くリズムを口ずさんでいる様子を思い出しながら、誰かが代わりにやるとしても、あんなに一生懸命取り組んでいたのに・・・と考えていました。
すると演舞開始直前、応援団のドラム缶のもとに担任の男性教諭におんぶされながら、少し照れくさそうにしてる彼が運ばれてきました。
そんな様子と彼の演舞での姿を見て、あぁやっぱりかっこいいなと感じました。
その日の帰り道、松葉杖をつく彼と一緒にドラムのリズムを口ずさみながら家へと向かいました。
written by ふわふわ
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彼氏くんとのお話。 思い出の記録として掲載しています。