唐突な別れ

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「ごめん、俺と別れて欲しい」
そんな言葉の羅列を見て、苦しい気持ちでいっぱいになりました。

彼とは付き合って1ヶ月半が経とうとしたタイミングでした。
私と彼は4つほど年が離れていました。
同じ職場で出会い、業務は違えどシフトが被った時は少なからず言葉を交わす間柄でした。

同じ職場で働いていたのは1ヶ月という短い間でしたが、タイミングがあればお互いに連絡を取り合い、休みが被らない時でも彼の家にお邪魔して、話をしたりしながら順調に愛を育んでいたと思います。

その日は不意に訪れました。

彼は職場を退職し、新しい職場となり、研修や資格をとる事に大忙し。

私は職場で行うイベント会場の設営や運営、翌週から入る新人の方の準備で慌ただしくなっていました。

その為、私も彼も連絡する頻度が下がっていました。
思えばこの時から彼は余裕がなかったのかもしれません。

イベントが終わり、翌週が彼の誕生日だったのでどこかでご飯を一緒に食べようかと考えていた時でした。彼から突然、「イベント終わりで疲れてる時にごめん。俺と別れて欲しい」
というLINEが届きました。
理由を聞くと、
「返事が雑になるのが嫌だ、こんな生活が今後も続くのは俺が耐えられない。しんどい思いをしたくない。辛い思いをさせたくない」
そんな内容の文章が送られてきました。
私はきちんと会って、話がしたいと伝えましたが、彼からは「俺は会いたくない、会っても埒が明かない、終わらない」と言われてしまいました。
その日に結論を出せず、少し時間を空けて、私の考えを伝えました。
「私は別れたくない、理解はできても納得いかない。きちんと話をしたい。辛い思いをさせたくないと言うけれど、何を持って辛いとするかは私が決める。勝手に私の気持ちを決めないで」
そう伝えました。
きちんと話をしたいと、その一心でしたが、それが重かったのでしょう。
彼からは「これ以上苦しませないでくれ。ごめん、さよなら」
その一言が届き、連絡先を全て切られてしまいました。
あれから1ヶ月が経とうとしています。
ようやく前を向くことが出来そうですが、心の中には彼がまだ居ます。
今はただ、まだ彼が好きだという想いと、元気でいて欲しいという気持ちでいっぱいです。
私の想いが、彼の重荷にならない事を願うばかりです。

written by Kollare

エピソード投稿者

Kollare

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