4月
新生活が始まり、ワクワク感と緊張に満ちた教室内。
偶然、同じ班になった後ろの席の君。
最初は緊張して全然話すらできず、グループ討論でもぎこちない会話が続いていた。
そんな時、何気ない会話の中でお互いの共通点を見つけた。
それは音ゲーだった。
オススメのゲーム、知ってるゲーム、気になっているゲーム。
ログインエラーで入れない、何連ガチャ回したけどレアでなかった。
たわいのない会話。
毎日のように繰り返す「ゲーセン行きたい」という会話。
でも、「一緒に行かない?」とは言えない。
「付いて行ってもいい?」と言えない。
なぜかって?
それは…
君には彼女がいるから。
本当は、一緒にゲーセン行って音ゲーやりたい。
付き合いたいとかそういう感情はなくて、ただただ遊びに行きたいだけ。
他意はなくても2人きりになりそうなことには誘えない。
自分がもし、君の彼女だったら不安になるから。
そして、君は1番好きだった元彼さんに似てるから…。
似てるって気づいた時には、もう手遅れで、惹かれそうになってる自分がいた。
でも、この関係を壊したくないから絶対言わない。
この秘めたる思いは胸にとどめるだけにしておくね?
written by keramm
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