※僕たち夫婦の馴れ初めを、妻から聞いた話しを元に彼女の視線で綴りますね。
ちなみに僕たちは新海誠監督作品、映画「君の名は。」の立花瀧くんと宮水三葉ちゃん(入れ替わった時の、ポニーテール。現在はショートボブ)に似ていると言われます。
映画をご存知の方はふたりをイメージしていただけたらと思います☆
(ここから本編)
私、宮田里奈(仮名)は幼い頃に父を事故で失い、母子家庭で育ちました。
女手1人で育ててくれた母を助けたい、早く独り立ちして安心させたいと思い、大学へは行かず、高校卒業と同時に都内の企業へ事務員として就職。
しかしおとなしくて控えめな性格の私は、先輩の女性社員に目をつけられて嫌がらせをされたうえに、先輩が犯した仕事のミスを私がやった事にさせられ、就職してわずか1年で退職する羽目に…。
理不尽な仕打ちを受けてしまった私は、繋ぎで地元のカー用品チェーン店の物流センターにアルバイトとして一時的に働きながら、次の就職先を探すことに。
新しい職場での初日、人事の社員さんに色々説明を受けた後、更衣室のロッカーに私物を入れて置く為に、廊下を歩いていると…。
??「すみません、これ落としましたよ」
私「あっ、すみません。ありがとうございます…」
「…!!」
私はうっかりボールペンを落としてしまったみたいで、男性が拾ってくれた。
お礼をしながら男性の顔を見た瞬間、私は息を飲んだ…。
(すごい素敵な人だ…!)
ボールペンを拾ってくれた誠実そうな男性は会社の作業服を着ていて、ここの社員さんみたいだけど。
心臓の鼓動が激しくなる。
ドキドキする…。
この瞬間、私は彼に一目惚れをしてしまった…。
こんな感覚、人生ではじめて…。
(もしかして、これって運命…⁉)
その男性は立花義之さん(仮名)という名前で、私の配属された部署とは違う担当の社員さんだった。
それからは廊下や現場で時々すれ違い、「おはようございます」「お疲れさまでした」と挨拶するだけなんだけど、私は彼の顔が見られて挨拶を交わせるだけで幸せ。
学年時代から奥手で、恋愛経験の無い私はボールペンを拾ってもらった時、私は内心ひとりでドキドキして舞い上がっちゃったけど…。
立花さんからしたら、たまたま落とし物を拾ってくれただけで、私は大勢いるバイトやパートの中のひとりに過ぎないと思う。
ましてや私は地味でおとなしい性格の陰キャだし。
付き合えるなんて大それたことは思ってないし、彼の顔が見れて挨拶を交わせれば、それでいいんだ。
配属された部署には意地悪な女性の先輩アルバイトさんやパートさんもいるけど、彼に会えて姿が見れることが、密かに仕事ヘのモチベーションになり、イヤなことがあってもガンバる事ができました。
この密かな彼ヘの憧れと、片思いが後に実って恋人同士になり、結婚して夫婦になれるなんて…。
はじめて出逢った時に感じた運命は、間違ってなかったみたいです(^^)
今となっては前の職場の意地悪な先輩と、落としたボールペンに感謝です(笑)
written by TAKI
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大好きな愛妻とのエピソード、あと学生時代の思い出話しも書いてます。