30キロの恋

30キロの恋

出会いはマッチングアプリ。アプリを入れた日の夕方マッチし、すぐ、｢ありがとう?｣と来た。すかさず｢いいえ〜！?｣と送った。物凄く返事が早くて、出会って何時間で彼に惹かれている自分がいた。その日LINEを交換し、4日ほど経ち、｢少しだけ電話しよや｣と来た。結局寝落ち電話するほど話し込んだ。
その日から彼は、仕事の休憩中、遊びに行く用意をしている時など、ことある事に電話をかけてきてくれた。電話を重ねるうちに彼から｢クラブ今度行こな｣と言われた。しかし、彼に顔出しをしていなかった。でも電話はしていて、今更顔を見せて想像しているのと違ったらどうしようと思ったり、私と彼は大阪と兵庫やし、と、何度も｢行かんよ｣とはぐらかした。
そんなこんなで出会って丁度1ヶ月の頃、｢明日買い物行く｣と言ってきた。その時私はカラオケオールをしていて、あれだけ会うのを拒んでいたのになぜか｢行こかな｣と送った。
当日、吐きそうな程緊張して、何度やっぱり辞めようかと思った。買い物も居酒屋もとても楽しんだ。
少し酔っ払って手なんか繋いじゃったりして、心臓が張り裂けそうだった。
夜、彼の地元のカラオケでオールすることになった。こんな歌歌うんや〜なんて聞き惚れてたら曲を入れるのを忘れてた。そこで彼がいきなり抱きしめてきた。そして、｢ホンマは2、3回遊んでから言おと思ってたけど好き、付き合って欲しい｣と言ってくれた。潰れそうなくらい抱き締めてきた。私は彼を好きだったが、会わなきゃ好きになっちゃいけないと思っていたので好きじゃない、と自分に言い聞かせてたし、かっこいいのでモテる彼と同じ気持ちだったことが嬉しくて嬉しくて、3年ぶりに感じだ温もりに泣いてしまった。
そんな彼と来月8ヶ月の記念日を迎える。出会ってくれてありがとう。神様、出会わせてくれてありがとう。

written by 甘やかされガール