懐かしいあの頃

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私の初恋は小学生の頃でした。彼は文武両道で容姿端麗なクールな男の子で非の打ち所がなく当然、たくさんの子達から想われ告られていました。ただ、私は特に関心はなく「よくモテる子だなぁ」という印象だけでした。私が彼と関わるようになったきっかけは小学5年生の時、友達から彼に対する恋愛相談を受けたことです。保育園の頃からの友達の頼みだったこともあり、当時彼と同じクラスだった私は毎日のように彼の好きなものなどを聞きに行ったりしていました。そんなある日、いつものように彼に話しかけていると不意に彼から「お前俺のことが好きなん?」と揶揄い口調で聞かれ、私は「うるさいなぁ、私だって好んでこんな変人みたいなことしてるんじゃない!」と言い返しました。彼はキョトンとしていましたが、「俺初めて女子に怒られた(笑)変人ってwww」とすぐに笑い始め私もおかしくなって一緒に笑ってしまいました。それから私は彼と他の友達を交えてよく遊ぶようになりこの頃から私は彼が友達にしか見せない屈託のない笑顔に惹かれていました。しかし、当時私は中学受験を志望していたため、6年生にもなると彼を含めた友達と遊ぶことができなくなってしまいました。それでもめげずに頑張って私は志望校に合格することができ、翌日登校するとたくさんの友達からサプライズで祝われ志望校に受かった喜びとみんなや彼と離れてしまう寂しさで私は初めて友達の前で声をあげて泣きました。そして卒業式の日、みんなから一言もらうメッセージの中に「頑張れよ」と彼からのメッセージを見つけまた泣きそうになりました。
あれから数年、同窓会で久しぶりにみんなと再会しました。あの日から変わらず「おかえり」と迎えてくれ、彼からは告白をされとても嬉しい再会でした。

written by kan

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kan

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