中学1年生の私は、同じクラスのれん君(仮名)に夢中でした。彼のまぶしい笑顔が大好きでした。
2月に入り、バレンタインの日が近づいてきました。私は決意をしました。
「この想いを伝えなきゃ!!」
しかし、なかなか踏み出せず、1週間が過ぎた21日。放課後にれん君を呼び出しました。学校の近くに架かった、橋の下。
「好きです。付き合ってください。」
かすかに声が震えていました。
「……ごめんなさい。」(受け取ってはもらえた)
あまりにも悲しかったのか、涙が出ませんでした。
翌日、れん君にこう聞きました。
「昨日の、食べてくれた?」
「うん、食べたよ〜」
「ど、どうだった?ニコッ」
「美味しかったです!ニコッッッ」
れん君が向けてくれた、いつものきらきらの笑顔をみて、諦められるわけない!、と強く思いました。
ホワイトデー。お返しなんて貰えない、と思っても、つい期待してしまいます。
written by れる
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