先生、ずっと好きです。

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高3の夏、私はある先生に恋をしました。
先生は新任で若く、黒髪短髪スポーツマンって感じの爽やかな先生でした。
ある時会話の中でふたりの誕生日が近いことを知り、それを覚えていた私は先生に誕生日プレゼントを渡しました。きっと先生は私の誕生日覚えてないんだろうなと思っていたら「ほら、これ。ずっと欲しいって言ってたお菓子」と私が前から話していたお菓子を何個もくれました!!
いつもはおちゃらけて私のことをいじってくるのに、私が何気なく言ったことを覚えてちゃんと祝ってくれる優しさにやられこの時から先生のことが好きになりました。
もとから追いたい性格の私は好きと気づいてから先生へアピールをしまくりました。
朝と放課後は短い時間でもおはよう、さよならを言いに行き、行事では写真撮って!とお願いし、冗談を装い「すき!」と伝えるのは日常茶飯事でした。
そんなアピールを続け、秋に友達の大会の応援に行くことになり、そこに先生も来ると知ったので服も靴も新しいものを用意し、普段はストレートの髪を巻いて準備万端にしていきました。
応援が終わったあと外でふたりきりでベンチに座りながら話していると、秋だったので外は寒く私が寒がっているのに気づいたのか「寒いでしょ?これ着な」と先生の上着を貸してくれました。そのまま2人で恋バナをしたり、自分で言うのもあれですが正直、いい雰囲気でした。
でもその日、私は告白をしませんでした。
ふたりきりで周りに誰もいない絶好の告白チャンス。
そう思いましたが、「今告白しても先生が応えてくれるはずがない」と分かっていました。
そして、今まで通りの生活を続け、卒業を迎えました。
先生に最後の挨拶に行き今までの感謝を伝えました。
「最後に…」私がそう言うと先生はなんとなく身構えた気がしました。
「最後に先生連絡先交換してください!」
明るく笑顔で私はそう言いました。
先生は告白されると思っていたのか少し不思議そうに「あ、いいよ」と教えてくれました。
私は秋のあの時からずっと卒業式では告白しない。そこで連絡先を交換してそこから先生に恋愛対象として見てもらおうと決めていました。
その日は明るく先生とさよならをしました。
それから数年、今私の隣には大好きな先生がいます。
今では先生の方がぞっこんで、毎日毎日甘やかされて生活しています笑
卒業式の日、先生はやっぱり告白されると思っていたらしく、「あの時告白してもOKしてたけどね笑」と今では笑い話になっています。

written by まる

エピソード投稿者

まる

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