高校1年生。私は電車で1時間かかる高校へ進学しました。
初めて通学のために乗った電車で、私はあなたに恋をしました。
空いた電車に背の高いあなたはとても目立っていて、色白の肌にまとっていたのは、私と同じ高校の制服でした。
それから毎朝、あなたを見かけました。その度に目で追って、たまに目が合うだけでニヤケが止まらなくて、初めはただ、同じ高校の人だから気になっていただけだと思ったけどそれは違って…きっと一目惚れでした。
ある日気付いた、私とは違う校章の色。
あなたは私の1つ上の先輩で接点なんてありませんでした。
だからずっと、眺めてるだけで幸せだと思っていました。
LINEで友達にたくさん先輩の話をしています。今も。
「今日電車で席が隣だった!!」
「今日ね、初めて学校で先輩を見かけたんだよ!」
「今日は1度も会えなかった…金曜なのに…」
幸せでした。先輩を見れているだけで…
こうして、友達に話しているだけで…
でも、次第にそれだけでは辛くなって、話してみたくて、両想いになりたくて、好きで好きで仕方なくて…!!
でも、話しかける勇気だけはずっと持てなくて…
何度も友達に応援されて、手紙まで書いて、バレンタインも用意して、なのに、なのに…何ヶ月経っても話しかけられなくて
このままじゃ後悔するって分かってる!
でも…
そう、『でも』その言葉が私の思いを揺らがせる。
『でも、拒否られたくない』
『でも、私なんかが…』
でも…でも…でも…
でも、先輩と付き合いたい……
勇気なんて持てないけど、この想いだけを持って
先輩を好きな、この想いだけを持って
後悔のない、人生のために
written by Mami
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