隣に座る貴方に胸が高鳴る

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看護師2年目に新人指導に向けたオリエンテーションがあり、同じ病棟の2歳年下の彼と私が担当となりました。私が担当した項目は前例がないもので1から作らなければならないものでした。仕事もあり、休みを削りながらスライドショーを作っていましたが、中々出来ずに悩んでいました。
そんなある日の仕事中に彼から「あんりさん、オリエンテーションのやつ、進んでますか?俺、仕事終わりに寝ちゃって中々進まないんですよ」と声をかけられました。「私も、全然分からなくてまじでやばい!終わらないよ〜」と、返事をしたら「じゃあ、今日の仕事終わりにカフェ行って一緒にやりませんか?」とお誘いがありました。特に意識していなかったので、「ほんと?行くいくー!私のやつちょっと確認して欲しい〜」と2人でカフェに行くことになりました。
私が先にお店に着いていたので、イヤホンで音楽を聴きながらパソコンでスライドショーを作っていると不意に肩を叩かれ、「おつかれさまです」と声をかけられました。私は1番端に座っていたのですが、隣に2つ椅子が並んでいたので1つ開けて座るのかと思いきや、隣に座っていました。急いでイヤホンを外すと、「隣、いいですか??」と横目で恥ずかしそうに言っている彼にどきどきしてしまい、俯きながら頷くことしかできず、その日はそのまま一緒にスライドショー作りをして終わりました。
また数日後、一緒に仕事終わりにカフェに行った時、当たり前のように隣に座っている彼を意識していました。すると「なんかこうやって一緒にやるの、良いですね」と彼が照れながら言っていたので余計に私も照れくさくなってしまい、「仕事と同じでしょ!!」と強がって言ってしまいました。
しかし、その強がりは見透かされていたようで「照れてますね、あんりさん」とイタズラに笑われてしまいました。
無事にスライドショーが完成し、オリエンテーションも終えた頃、私たちの仲も深まりどちらからともなくお付き合いをはじめ、今は同じ家のソファで仲良く2人並んで座っています。

written by あんち

エピソード投稿者

あんち

女性 投稿エピ 4