気づいてくれた片想い

コンテンツ名とURLをコピーする

私は小さな町で育って保育所からずっと一緒の1歳年上の男の子に恋しました。彼は、クラスのムードメーカー的存在で、周りをよく見てくれる優しい人でした。自覚をしたのは小学校の2年生の時、隠れ鬼で一緒に逃げていた時に、頼れる彼の姿に強い憧れを覚えたからです。しかし、彼は好きな人が固定されることはありませんでした。ある時は、6歳年上の先輩だったり、ある時は年下の女の子だったり、そして同級生の女の子だったり、しかし、付き合うまでには至らず、私はそんな彼を見ていることしか出来ませんでした。
そんな時、中学に上がると、彼は私の親しい幼なじみの女の子と付き合っていました。きっかけはゲームのチャット。アタックは彼の方から。あまりの出来事にで上手くそのことを呑み込めませんでしたがしかし、彼に彼女はお似合いでとても素敵なカップルでした。私は自分の想いを胸に秘め彼らを応援しました。その中で親しい幼なじみの喧嘩した相談に乗りとても心が苦しかったことを覚えています。
しかし、彼らは喧嘩が耐えず、別れてしまいました。私は安心感を覚え、とても自分が嫌になりました。そして好きな人が卒業する日私はこの想いはもう胸に持つのはやめようと思い、好きな人に、手紙を書きました。内容は、なんで好きになったか、どんなところが好きかとにかく伝えたいことを書いて手紙を作成しました。…封筒の宛名に自分の名前を書かずに。匿名のラブレターを彼のadidasのスポーツバッグに忍ばせ何言わぬ顔で好きな人に「卒業おめでとうございます!高校行っても頑張ってください」とテンプレなようなことを言い残しそこで私の恋愛は終わりにしました。
そして私が高校生になり、5月頃、あるLINEが入りました。それは転校先の同級生の女の子でした。彼女は私の好きだった人を好きになったと言っていました。彼女にはその人のことを話したことはありませんでした。まさか貴女もかと驚いた中で、心の中でモヤモヤが広がるのを覚えています。
「あぁ…まだ好きなんだ私…馬鹿だなぁ」
そう思いながら、この恋はまだ消えていないことを自覚してしまいました。片想いというのはなんて苦しんだろうと思いました。そして私は覚悟しました。

彼に直接告白しようと。

そこから行動は早かったです。その子から連絡先を貰い、好きな人に渡さなきゃいけないものがあると近くのバス停で待ち合わせを取り付けました。

そして告白をしました。

結果は、「ありがとう。ごめんね。」と振られました。当たり前だと思いました。そしてスっと心が楽になって良かったと思いました。ありがとうと言われこの想いを伝えてよかったと心から思いました。しかし好きな人はそれだけじゃなくて「卒業式の時の手紙お前だろ?…ありがとうあれも嬉しかった。」と言ってくれました。
彼は気づいていたのです。そしてそれについてもありがとうと言ってくれたのです。私は恥ずかしさの中で1番は喜びが心に残りました。

そして好きな人と帰り道「聞いてくれてありがとうございました!手紙も気づいてくれて嬉しかったです!これからも頑張ってください!」と笑顔で別れた後1人で声を出して泣きました。あぁ本当に終わってしまったとでも気づいてくれて嬉しいって言われて嬉しかったと安心して泣きました。私は心からいい恋愛をしたと思いました。

written by 春猫さん(*ΦωΦ)

エピソード投稿者

春猫さん(*ΦωΦ)

投稿エピ 1