ずっと好きだった

ずっと好きだった

中学2年生の秋から高校1年生の春まで付き合っていた彼氏がいました。

中学の時は、毎日に一緒に学校に行き一緒に帰る。
そのまま一緒に遊ぶ。
夜は毎日電話。
そんな生活を送っていました。

高校受験の時もお互いに同じ学校から
スポーツ推薦がきていたので一緒の高校、
そして3年間クラス替えがないということで
同じ学科に進学しました。

高校入学当初は今まで通りラブラブでした。
でも、中学の部活とは違って高校の部活は忙しく
どんどんすれ違いがうまれてきてしまいました。
2人で遊ぶ事は、ほとんどなくなってしまったけど
私が彼を好きな気持ちは変わりませんでした。
でもメールをしていても、彼はどんどんそっけなくなってしまい、そのまま別れを告げられ別れる事になりました。

私は毎日家でも学校でも泣いていました。
授業に出れなくて保健室に行って泣いた事もありました。
高校の3年間、彼を忘れるために
他に何人かとお付き合いしたりもしましたが
なにかあるたびに彼を思い出してしまいました。
彼をずっと好きな事は
仲の良い友達にも誰1人言っていなかったので
ずっと1人でモヤモヤしていました。

クラスが一緒だったけど、
彼は部活も辞め、学校もサボりがちになり
ほとんど会うことはなくなりました。
そして卒業まで1度も話す事はなかったです。

高校の卒業式の前日
言わないと後悔すると思い、ずっと好きだったと
メールで伝えました。
直接言う勇気がなかったです。
彼は、ありがとう
ただそれだけの返事しかくれませんでした。
それでよかったんです。
ただ私の自己満足で彼に気持ちを伝えたかっただけだから。

卒業式の何日か後、彼は上京すると聞き
最後に会いに行きました。
彼の友達が気をきかせて2人にしてくれました。
久しぶりに話すので緊張で
頑張ってね。だけしか言えなかった。
彼も、お前も頑張れよと。
お互いにそれだけでした。
彼と会った最後、言葉を交わした最後です。

あの日から約10年が経ちます。
私は結婚し子供が産まれました。
風の噂で、彼も元気にやってるとのことだったので
よかったです。

もう少し歳をとって
もし会うことがあったら
あの時あんな事があったねと
笑って話せる日がきますように。

いつまでも彼が幸せでありますように。

written by しゅう