1通の間違い電話

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これは私が高校に入学してすぐの出来事でした。

当時付き合っていた彼とは、高校で出会い一年の時に同じクラスになりました。その彼との出会いから付き合うまでの話です。

一年生は入学式の当日にクラス発表があり、そのクラス発表の後にクラスのLINEグループができて、友達が私を招待してくれたので私はグループに入りました。(この時はまだ私は彼のことを一ミリも知りません。)
家に帰って知ってる子だけを追加し、「これからよろしくね〜!」とその子たちにLINEをしていた時でした。

〜♪

彼からのLINE電話でした。
本格的にクラスの顔合わせが始まっていなかったので、まともに名前も顔もわからない男の子からのLINE電話に、「え?え?なに?どうしたらいいの?」ととにかく困惑しましたが、間違いだろうと思ったのでそのまま無視しました。電話が切れ、しばらくすると
「間違えましたすみません?」と彼からLINEがきました。
あ、やっぱり間違いだったか笑と思ったので、私は
「大丈夫だよ〜!笑」と返事をしました。それでLINEは終わりかなぁと思っていたのですが、
彼「本当ごめんなさい。手が当たってしまって…」
私「よくあるよね笑 気にしないで〜」
彼「ごめんね クラス一緒だよね?これからよろしく!」
私「こちらこそよろしく〜!」
と彼から返信が続いていたので、この時から頻繁に彼とLINEをするようになりました。

学校が始まってからは、クラスも同じだったので顔を見る機会は多かったのですが、席が遠かったことや彼はクラス1のイケメンと女子たちが噂をするほどビジュアルが良かったので平凡な私が簡単に近づけるわけでもなく、直接話すことはありませんでした。しかし、LINEでその日の学校での出来事やたわいもない会話を学校が終わってから、彼とするのが日課になっていて、それを密かに「楽しいな」「もっと話したいな」と思っている自分がいました。その時から、少し彼を意識するようになりました。

そんなある日彼とLINEをしていると、
彼「学校でも話せたらいいな〜」
とLINEが。
私もせっかくLINEで話せているのだから学校でも仲良くしたいと思っていたので、
「そうだね〜。今度頑張って声かける!(>_<)」
と返しました。
彼からも「俺も頑張る!」と返事がきました。
しかし、お互い人見知りだったこともあり、学校で会ってもすれ違いばかりで、結局話せないまま2ヶ月が経ってしまいました。

LINEが続いて2ヶ月が経ったころ、友達から
「一緒にカラオケ行かない??ほかに4人いるから6にんで!」と誘われました。誰がいるのか聞くと、その中にはなんと彼の名前がありました。女子3人、男子3人のトリプルデートのようなそんなシチュエーションでした笑
当日、遊ぶのなんて初めて…ととても緊張していましたが、これは初めて話せるチャンスかも!と思い、お店に向かいました。先に来ていた友達が、部屋を予約してくれていたのでその部屋に入ると「あんたの部屋はあっち〜(ニヤニヤ)」と別室に連れて行かれ、入るとそこには彼の姿が…。
「◯◯(彼の名前)と一緒の部屋ね〜!(ニヤニヤ)」と言い、友達は別の部屋に去って行きました。
その時は「え…どういうこと…なにこれ…いたずら?どういうつもり?話したことないのに2人きりはきつい…」と困惑と緊張などいろんな感情が頭の中でぐるぐるしてました…
彼も少し困惑していた様子に見えました。
しばらくして、彼の座っていた場所から2〜3席間を空けてソファに座りました。
私「なんだろうね…これ笑」
彼「うん笑 どうしようね笑」
これが私と彼が初めて交わした会話です。
何を話したらいいか分からず、お互い沈黙が続いていると、友達からLINEが。
友「どう?仲良くやってる??」
私「いいわけないでしょ!なにこれ!ドッキリ??」
 「みんなこっち来ようよ〜。気まずいよ〜。」
私は気まずい空気に耐えられず、部屋に来てほしいとお願いしました。すると、友達からLINEが。
「◯◯(彼の名前)あんたのこと好きなんだって。2人で話したいって友達に相談してたみたいだよ。だから頑張って!応援してる!笑」

…はい?ほんとに??◯◯くんが私を?
友達の言葉をすぐに信じることができませんでしたが、仲良くなりたいと思っていた彼が、私に対して好意を抱いてくれていたんだと嬉しい気持ちでいっぱいになり、また話せなくて友達に相談してたなんてちょっと可愛いなと思ってしまいました笑
後々聞いたら、彼はこの日私に直接告白するつもりだったみたいで、友達が彼のためにこのような作戦を練ってくれていたようです。

その後ですが、やはり気まずかったのかカラオケで告白されることはなく、帰り道の途中で彼から「付き合ってください。」とLINEがきました。頑張ってくれた彼の気持ちに応えたいと思った私は、彼の告白をうけいれました。

今考えると、直接告白が聞きたかったなぁと思う部分もありますが、私にとって一番特別な出会いをしたなという瞬間だったなと感じます。高校生らしい私の甘酸っぱい思い出です。

written by 小豆

エピソード投稿者

小豆

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