あいつがいたから。

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私が高校生の時の話です。
私は中学まで過ごしていた地元から離れ新しい場所で高校生活をスタートしました。
中学までリーダーなどをやっていなかった私は1年生の時クラスのリーダーをやることにしました。
そのきっかけになったのは隣のクラスの男の子とリーダーやろうって話をしていたからでした。
クラスは違うけどお互い頑張ろうって話をしていました。
その子とは毎日のように電話してお互いの部活の話とかクラスの話とか他愛もない話を何時間もしていました。
周りからは付き合ってるの?と言われるくらい仲が良かったのです。
ある日のことでした。
クラスの子たちと文化祭について話し合っているときでした。
休憩中にある男の子に「お前の歯並びってヤバいよね。なんでそうなるの?コーラとか飲むと歯並び悪くなるんだよ」とか言われました。私は元々歯並びが悪いことがコンプレックスで自分で気にしていたため口を開けて笑えずにいました。
それをストレートに言われてしまい、すごく辛くて教室を飛び出して外のベンチで泣いてしまいました。
友だちがすぐに駆けつけてくれてあいつの言ってることは気にしなくていいから。大丈夫だから。と言ってそばに居てくれました。
その後すぐ男の子が来て「ごめんなさい」と謝ってきました。
あとから聞いた話ですが、いつも電話している男の子が私が飛び出していくのを見てクラスの子に事情を聞きその男の子に怒ってくれたみたいです。
何も言わずにその後来てくれてブレザーをかけて泣いているのが見えないようにして何も言わずに泣き止むまでずっとそばにいてくれました。
泣き止んだ時「俺はお前の笑っとるところが好きやから、気にせんで笑いたい時に笑ったらええんやで。」と言ってくれました。
直接男の子を怒ってくれたことを言ってくれませんでしたがあいつがいてくれたから私は今思いっきり笑えています。
あれからお互い部活などが忙しすぎて連絡できずにそのまま卒業してしまいましたが、今でもあいつには感謝しています。

written by ゆちゃ

エピソード投稿者

ゆちゃ

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