10年前の初恋

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私の初恋は、幼稚園の年長の時でした。
すごく可愛くて、人気者で、何かあるとすぐ私をいじってくる彼が好きでした。
私の誕生日は1月2日で、彼の誕生日は1月3日。
誕生日が一日違いのことを知った私は、幼いながらに何かを感じていました。
私は物事ついた時にはすでに彼が好きで、いつから好きなんて正確には分かりません。
私たちは同じ小学校に入学しました。
小2の時に同じクラスになって、すごく喜んでいたのを覚えています。
ところが小2になって半年ほどたった頃、彼は転校しました。
理由は覚えていません。
お別れ会をして、握手をして、彼はいなくなりました。

それから時間がたって、私もまだ小さかったからかほとんど引きずらずにいつの間にか彼を忘れていました。
小5の夏。
小体連の当日に熱を出して欠席した時に、私はその様子をテレビで見ていました。
あ、次は短距離走だ。
そう思っていると…。

──〇〇小学校

どこかで聞いたことのある学校名だな。
学校名を見た時、どこかでその学校を知っている気がしました。
そのままテレビ見ていると、選手が並んでいるレーンにあれから3年分成長した初恋の男の子の姿が。
身長が伸びて、日焼けをした彼はあの頃の面影を残してかっこいい男の子になっていました。
どこかで聞いたがある、それは彼が転校する時に言っていた小学校の名前でした。
私は必死に、彼の走る姿をテレビ越しに目に焼き付けていました。

あれから7年。
彼と最後に会ってから10年たって、私たちはもうすぐ高3になります。
それなりの恋愛はしたし、彼を想う気持ちはもう微塵も残っていません。

それでも…
今彼はどこの高校で何をしているのかな。
恋愛はしているのかな。
私のこと、少しは覚えていてくれてるかな。
毎年自分の誕生日が来ると、明日は彼の誕生日だな、と思い出してしまいます。

いつか、どこかで会いたいな。

written by 日向 葵

エピソード投稿者

日向 葵

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