大切な存在

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彼と付き合って1年が経った頃の話です。

私には、彼と出会う前から抱えてきたある悩みがありました。
親友にもなかなか打ち明けることが出来ずにいて、
ずっと1人で抱えて悩んでいました。

彼と出会って付き合い始めた頃、
『隠し事はなしにしようね!』
と言う話をして、彼は
『俺、収集癖があってさ~…。メガネとか、時計とかライターとか…色々と集めてて…』
と、自分のマイナス点を打ち明けてくれましたが、
その時私は話すことが出来ませんでした。

ところが、彼と付き合って1年が経ったある日
とんでもない夢を見ました。

それは、
私が抱えて来た悩みを告白したら、
『付き合ってられない。』
とフラれる夢。

居てもたってもいられず、
仕事も手につかなくなり、
数日悩みましたが、
見た夢に背中を押されて仕事終わりに彼に電話。

『話したい事があるから今から会いたいんだけど。』

と、喋ってる間に彼の声を聴いたら涙がボロボロ。。。

高速道路で片道1時間半の所に住んでいたので、
お互いの中間点で会うことに。


『どうしたの?』

と彼が優しく顔を覗き込んでくれ、
涙をこらえながら打ち明けました。

『なかなか話せなくてごめんなさい。』

と、泣きながら言った私に、

『俺はさ、美弦の彼氏だよ?
美弦が苦しい時に、愚痴だったり悩みを俺が聴かないで他に誰が聴くの?
一緒に居たいのは楽しい時や幸せな時だけじゃなくて、
寂しい時も辛い時もずっと傍にいるから。
今まで1人で抱えて大変だったね。』

そういって優しく抱き締めてくれました。

『なんだー、そんな事か~!
俺もっと大変なこと想像したわ!
フラれると思った?』

という彼の言葉に頷くと、

『付き合う時に言ったでしょ?
俺は美弦のどんな所も全部受け止めるよって。
その言葉は嘘じゃないよ。
そんな事で別れようと思うほど、
薄っぺらい関係を築いて来たわけじゃないよ。
俺達の関係はプライスレスでしょ☆』

そういって頭をなでてくれました。

その時、
『あたしは一生この人について行こう。』
と心に決めました。


そして、その1年後にプロポーズを受け、
彼とは夫婦になりました。

written by かめ

エピソード投稿者

かめ

女性 投稿エピ 3