高校2年生のお話。1年生の時に同じクラスだった彼氏。2年生になって、お互いの夢のため文系(彼)、理系(私)と別々のクラスを選択し、校舎も別の棟になって、わたしたちの間にも距離ができ『好きな人ができた』と別れを告げられました。初めての彼氏だったこともあり、なかなかふっきる事ができず毎日泣いていました。
学年集会で体育館に集まる機会があり、やはり元彼を探してしまうわたし…。文系のクラスの方に目をやり、探している時、とてもキレイな顔をしていて肌も白く、笑顔が素敵な方をふと見つけ『かっこいい人だなあ』という印象の方がいました。その日から集会等集まることがある度に、気づいたらその方を探すようになっていました。友達に「あの人かっこいい!どう思う?」と声をかけると、「え?鈴木のこと!?同じ中学校だったけど」といわれその方の名前を知ることができました。
それから数日後、自転車置き場で見かけたり、購買に並んでいるところをみたり等、鈴木くんを見る度に好きになっていきました。かっこよすぎてじーっとみてしまうこともあり、目線に気づかれ目があってしまうこともたびたび。恥ずかしすぎてすぐそらしてしまい、その場を足早に去ることが多かったです。
季節は冬になり、マフラーが必要になった頃。中学生の時から使っていたピンク色、白、ベージュ、濃いピンク色のストライプがまばらに入っているマフラーを着用して登校していました。鈴木くんとは、毎朝登下校で見かけることも多く、ある時、鈴木くんもマフラーをしてきていて、よく見るとなんと色違いの同じ種類の物を使用していました。(鈴木くんは茶色、ベージュ、白、山吹色の物です)
話したことはないけど、使っているところも見てるだろうし…え!?ってなりました。その時も目があったのですが、すぐそらして逃げるように教室にいきました。ドキドキして心臓が飛び出そうなくらいで、些細なことではありますがすごい嬉しくて、好きな気持ちが強くなりました。
written by にしゆり
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