ごめんね、私の初恋

コンテンツ名とURLをコピーする

私は中学2年生の時、ボーイスカウトに参加していた。
そこで出会ったRくんに恋をした。初恋だった。
彼を見るだけで、胸が熱くなったり、嬉しくなったり。ときには他の女子と喋っているのを見るだけでモヤモヤした。
ある日、彼が私のことが好きだという噂を聞いた。信じられなかった。彼は私を見ていたんだ。
でも、私には彼へ告る勇気など無かった。恥ずかしながら、その噂を丸呑みして、彼からの告白を待った。
でも、彼は私に告らなかった。自意識過剰すぎた。噂だけを信じて彼の気持ちを確かめてないことに気がついた。
でも、確かめることすら出来なかった。だから、また他人頼みだった。
でも、帰ってきた返事は'もう'私の事は好きじゃない。それだけだった。
私は泣いた。場所など考えずに泣いた。私が悪かった。もっと勇気さえあれば、もっと好意を示せてれば、こんな事にならなかったかもしれない。
数ヶ月後、彼が私の友達と付き合い始めたと聞いた。一番信じがたい友達とだった。でも私がつべこべ言う筋合いはない。
それから月日が過ぎ、私は高校生になった。彼はまだあの友達と付き合ってる。喧嘩したり、仲直りしたりと言う話は聞いているが、それ以上知る必要はない。
あの時、あの噂を聞いた時、気持ちを伝えてれば、こんな思いはしなくて済んだのだろう。
あの時、素直になれなくて、ごめんね。

written by ニア

エピソード投稿者

ニア

女性 投稿エピ 8

自分自身や友達の恋エピを書いています。絵の勉強もしています。マンガ化されたらとても嬉しいです!