思い出の香り

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私が中学3年生のときに付き合っていた彼との話です。
11月下旬頃、卒業を控えた私は1つ年下の男の子を好きになりました。前髪を自分で切ってぱっつんにしてしまい、恥ずかしがってる彼を見て可愛らしいなぁから始まった恋でした。人口の少ない街でしたので学年は違えど教室は隣。自然と目で追う毎日でした。
その後私から告白をし見事成就。お付き合いを初めて1ヶ月程だったある日の放課後、彼と空き教室でお話をしていました。そして近くに寄った時にふわっと香る彼の柔軟剤の香り。石鹸のようなムスクのような、優しく甘い香りでした。彼のシャンプーと柔軟剤の香りが混ざりあって私はの心はドキドキ。
卒業と同時に終わってしまった恋ですが、私にとっては忘れられない大事な時間でした。何年も月日が経った今でも、ふとその香りを感じると彼を探してしまいます。

written by あお

エピソード投稿者

あお

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