20年

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私と彼は中学校の同級生。クラスは同じになったことはないのですが、中1の時に、塾が同じになったことがきっかけで知り合いました。

それから2年間は普通の友達。会えば話す程度でした。
距離が縮まったのは中3の受験期に、塾で一緒にいる時間が増えたことで、私が意識するようになりました。
受験後に私から誰もいない塾の教室で「好きです。付き合ってください」と告白。彼も「いいよ」と返事してくれ彼氏彼女に。

高校は別々に進学。お互い初めての彼氏彼女だったので、戸惑うこともありつつも、喧嘩したりデートしたり2人の関係を深めていきました。

その後もお付き合いは続き、大学も別々に進学。
社会人になってからは、彼は地方勤務になり遠距離恋愛に。
遠距離になっても変わらずメールや電話、時々お互い行き来して過ごしてきたけれど、付き合いが長い分、このまま遠距離がいつまで続くのかな…と不安に思うこともありました。

そんななか、付き合って10年目のある日、2人でディズニーランドにデートに行きました。
まだ17時くらいで早い時間でしたが、彼が突然「そろそろ帰ろうか」と言い出して。私は、もう帰るの?と思いつつも、まぁもう結構遊んだから帰ってのんびりしてもいいか…と思い、ディズニーを出て舞浜駅に向かいました。
しかし、駅の前で彼が「実はまだ帰らないんだ。行きたい所がある」と言って私の手を握り、バスに乗って連れて行った先は…

ヘリポートでした。

浦安にあるため、そもそもヘリポートに連れてくるためにディズニーに遊びに来たんだそうです。
その時点で感極まって泣きそうでしたが、堪えました。
ヘリコプターに乗って東京上空を一周。ヘリコプターからみた東京タワーはキラキラしていて、一生忘れません。
ヘリから降りて、ヘリポート場の海辺にあったテラスデッキへ。デッキからは対岸にディズニーシーのホーンテッドマンションが見えてました。

そこへ、花束を持った彼が、「10年間ありがとう。一緒にいるだけで幸せだよ。2人で幸せになろう。結婚しよう。」と言ってプロポーズしてくれました。
私は嬉しさと恥ずかしさで「はい」しか言えませんでしたが、この時の彼の言葉もずっと覚えています。
返事をしたら彼から「ちゅっ」とキスされ、幸せな気持ちになりました。

そのプロポーズから7年。
中1で出会ってから20年。
今では1歳の娘も加わり、3人家族として変わらず仲良く過ごしています。

written by えりり

エピソード投稿者

えりり

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