私が中学生の時のお話です。
私はソフトテニス部に入部しました。最初の頃はあまり上手く打てずに自信を持てなかったのですが、なんとか前衛の2番手になることが出来ました。
そして、2年生の夏休みに親の仕事の都合で転校することになりました。みんなと「大会で会おうね!」と約束をしたので、転校先でもソフトテニス部に入部することにしました。
でも、転校先の学校は女子ソフトテニス部の2年生がいなかったので、男子テニス部の2年生と一緒に練習することになりました。私を含めて2年生は4人。男子テニス部はとても技術的にも精神的にも強くて、自分はついて行けないかもと思っていましたが、男子テニス部の3人、タクミ、ウミ、イチは私を快く受け入れてくれ、とても仲良くなりました。
ある日、男子テニス部の助っ人として練習試合に行くことになりました。もちろん相手も男子テニス部。だから、私のせいで負けてしまったら?と、とても不安でした。今回一緒に組むペアはイチ。イチは同じクラスで、席も近く仲が良かったからこそ自分のせいで負けたら、仲が悪くなるかもしれないと不安でした。イチは私が緊張しているのに気づいて、「大丈夫だから!」と励ましてくれました。そのお陰もあって、4試合中3試合も勝つことが出来ました。
その最後の試合でとても接戦だったのですが、イチが打ったサーブを相手がレシーブミスしてくれてなんとか勝つことができてその時のあまりの嬉しさに
私・イチ 「おーっしゃ!ラッキー ❕」
私・イチ 「っしゃ!」とガッツポーズ!!
イチ 「試合、長かったね笑」
私 「そうだね笑」
イチ 「いえーい!」ラケットを出す
私 「いえーい!」ラケットを出す
私・イチ 「いえーい❕❕❕」ラケットでハイタ ッチ!
私がミスをして落ち込んでいても「大丈夫!次頑張ればいいんだよー!!!」と励ましてくれたり、「ここをこうしたら上手く打てるよ!」とか言ってくれてとても嬉しかったです。
最終的にはお互いの目を見れば何を言いたいかわかるまで絆が深まりました。
私がこの試合で1番心に残っているのが、私がボールを打てなくて、イチが走って取ってくれて点を取ることができた時に私が「走らせちゃったよね、ごめん?」って言ったら、「マイが取れなかったボールを取るのが俺の仕事だから!」って笑顔で言ってくれました。
自分の技術が無いので自信がなくてしょぼけてたけど、その一言でとても安心しました。
その後も引退するまでイチとたくさんペアを組んで戦ってたくさん勝つことが出来ました。
今は彼氏という名のペアとしてイチと人生を歩んでます。今でも最初にペアを組んだ日の事を昨日のように思い出しては心が温まります。
イチは私に自信をくれ、テニスの楽しさを教えてくれた感謝してもしきれない大切な人です☺️
written by マイ
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