はじめての告白

はじめての告白

『ずっと好きでした』

　私は、ずっと忘れられずにいた元彼にDMで初めての告白をしました。それに至った経緯は割愛しますが、短くまとめると、私はまだ元彼のことを引きずっていたので、このままじゃ先に進めないと思い、告白する決心をしました。

　思っていたこと、全部ぶちまけて。自分の気持ちを、全部ぶつけました。
ずっと、忘れられなかったこと。
けど、最近気になる人ができたこと。
でも、元彼とDMが続いて嬉しかったこと。
あぁ、まだ好きだと自覚したこと。
　そのことを簡単に伝え、そして『ずっと好きでした』と送りました。溢れる涙で画面が見えなくて、私はスマホを閉じて元彼からの返事を待ちました。

　既読がついてから5分後、元彼から返事が来ました。
『そーやったんか〜！ありがとうな！
　でも、ごめん。俺は〇〇のこと友達としか見れへんから、気持ちはありがたいけど、ごめんな。』
　既読がついてからずっと入力中のままだったので、きっといっぱい考えて出してくれた答えなんだとすぐにわかりました。
　
　私を傷つけないように、彼らしく、優しさのこもったその返事に私は涙が止まりませんでした。
　それと同時に、とてもすっきりしました。


この告白は私の自己満足でしかなくて、元彼からするとすごい迷惑だとわかっていました。

でも、私が前に進むためにはもう告白するしかなくて。

振られるとわかっていたので傷つきはしませんでした。

それどころか、この苦しかった恋が、忘れられなかった恋が、終わることに対して安心している自分がいました。




　私の最後のわがままに付き合ってくれてありがとう。
優しい、優しいあなたと付き合えたこと、本当に嬉しく思います。
　私のはじめての告白は、元彼の優しさを感じる失恋で、幕を閉じました。

written by あめ