わがままな「わるもの」

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前のエピソードの後日談、の様なものですね。
丁度1年経って、まだ諦めきれなかった自分は、とんでもない事をしに行きました。
本人を前にして、大嫌いだと言ってくれと言ったのです。それも、もう一度告白してからと。
そりゃ、こんな事を唐突に言えば相手だって腹が立つ訳で、今まで「友達」として居た時の自分の悪い点を話してくれたのです。
回りくどい、女々しい、他人を振り回して目的達成出来ればもういいですと言った考え、その他色んな悪い点を挙げてくれましたし、最初の告白の時は元々振るつもりだった事も教えてくれました。ちょっとだけ悲しさはありましたけど、自分が落ち込んじゃいけないのは、彼女の怒り方を見れば嫌でもわかる、と言った感じでした。
そして、大嫌いだ、と言ってくれました。
彼女の声は震えていたし、顔なんてマトモに見れないで、彼女がどんな心境だったかはわからないけど、2人の間に壁が作られました。自分が、望んだ通りの結末となった。なのに、しばらく外で俯いたままでした。後悔してたんだろうし、自分の身勝手な行動に心底呆れてたんでしょう。側から見れば、ただの怖い人がベンチで俯いてる、程度だったんでしょうね。
約1時間程して、真っ暗で寒い外を、彼女の好きなお菓子の入った自分の鞄を持って、1人歩いて帰る。
我儘に生きて、大切にしたい人を1人失った。そんなダメな男の話でした。

written by どこにでもいるモブ。

エピソード投稿者

どこにでもいるモブ。

男性 投稿エピ 2

まだまだ青いガキンチョです。