すれ違い

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わたしには中学生の時にずっと好きだった男の子がいました。
一緒に帰れるように帰る時間をわざわざずらしたり、テストの結果を見せあったり自分なりにすごくアプローチしていました。ときどき、好きなひとは誰?なんてお互いに探りあいをしたりして遊んでいたりもしました。
でもずっと仲いい友達止まりでした。

ある日の放課後わたしが居残りをしてると、
たまたまその男の子が教室に帰ってきました。
いつもみたいに他愛もない話をしたあとに、また好きなひとの探りあいが始まりました。でもその時は放課後で2人だけだったからか、
「いいよ。俺の好きなひと教えてあげる。」
と言われました。
聞ける?と思った瞬間それが自分じゃなかったらと思うと
すごく怖くなって
「やっぱいいわ!先生のとこ行かなきゃ!」
と逃げてしまいました。

そのまま結局告白するチャンスもなく、
卒業式も勇気も出ず、高校は別々になりました。
高校生になってもしばらく好きでしたが、
やはり会えることはほとんどなくなり、諦めました。

高校卒業間近になり、中学の同級生と久しぶりに
遊んだとき、中学時代の話になり、
「あのとき、お前あいつのこと好きだったっしょ?
あいつもたしかお前のこと好きだったよな~」
と言われました。
衝撃でした。

あのとき勇気を出して聞いてたら、
2人きりになったタイミングで告白してたら、
付き合えてたのかなとすごく後悔しました。

いまはわたしにも相手がいて幸せですが、
あんなに夢中に恋して、純粋に好きって気持ちだけで
いられたのはあの時だけだったなと
いまでもときどき思い出します。

written by まい

エピソード投稿者

まい

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