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短大に入学した頃には全く話したことがなく、恋愛感情もなかった男の子。
ある授業がきっかけでお互いが同じアニメや漫画好きだということを知ってから、お互いにおすすめの作品を教えあっていた。
そのおかげか私は彼のことを意識し始めてしまった。
ゼミも同じで名簿も前後で話しかけるタイミングなんていつでもあるのに、互いに緊張するタイプなためアニメとかの会話以外をあまりしなかった。
しかし、ある日彼から勧めてもらったアニメの実写映画が公開すると知り、勇気を出してLINEで「一緒に行かない?」と断られるだろうと思いつつ送った。
すると、意外にも「いいよ!」という返事が来て一緒に行けるようになった。
彼は、その映画を県外に行った高校の同級生と観に行く予定だったらしいが、コロナの影響で来れなくなってしまって1人で観に行く予定だったから誘ってくれてありがとうと返信をくれた。
嬉しくて、1人部屋でニヤけてしまった。
その約束から2ヶ月後ようやく私と彼の予定が合い、ついにこの日が来た!と1人で喜んでいた。
私の家が遠いため、電車の影響で映画の上映開始時間より1時間早く映画館に着いて、チケットを購入した。
「映画までどうしようか?」なんて私が言うと彼が「近くにカフェがあるみたいだから行かない?」と言って歩いてすぐのカフェに入った。
そこのカフェは、とてもおしゃれで私にしてみれば場違いな場所だな〜…と戸惑ってしまった。
彼はそういうの慣れてるのかな?なんて思って顔を見ると「めちゃくちゃキレイなカフェで焦ったよ。」と1言。同じ気持ちだったんだと思ったら嬉しくなった。
そこで、私たちはタピオカを頼んで飲んだ。帰り際にお金を払おうとしたら細かいお金がなくて戸惑っていたら「僕も細かいのないから先に僕が払っとくね」と言って払ってくれた。急いで、お金を返そうと財布を出したら…「いいよいいよ…ここは僕がおごるから…」と言われて「え…?いいの…?ありがとう!」と言った。
それから、目的の映画を観た。内容はコメディ系でそれでいて、コロナの影響で席も離れているというのに私は1人ドキドキしてました。
映画が終わってから小腹が空いていた彼に付き添って、ファミレスで一緒にポテトを食べました。そこでも彼は半分以上お金を払ってくれて、可愛い見た目の彼に反して中身は大人で紳士なんだな…と思ったらドキドキが止まりませんでした。

その日から1ヶ月経った今、彼に映画を観に行ったときの話をすると彼は「夏休み中はキミと出かけたときしかどこにも出かけてないんだよね…」と言われて不思議と緊張が募ってしまいました。

written by みゅー松☆(呼ぶときはみゅー〈ちゃん〉で)チョロ松警部信者