中学三年生の春、私はたまたま出会ったクラスメイトの少年に恋をしました。
彼と出会ったきっかけは一匹の迷い猫。下校中、たまたま見つけた猫が彼の家から逃げ出したペットでした。
普段はあまり話すことのない彼と初めてまともに喋り、結局お礼がしたいと家に招いてもらいました(両親ともに在宅中)
生まれて初めて入る男子の家にドキドキしたり、恥ずかしかったり……
とにかくテンパっていた私をリビングに連れて行き、彼は麦茶を注いでくれました。
「うちの猫、すぐ逃げ出しちゃうから……君が見つけてくれてよかったよ笑」
「い、いえいえ!」
私がよかった?それってどういう意味?
頭も視界もグルグルとしだし、胸はドキドキでいっぱい。
その質問をすることはできず、いくつか日常会話を交わし、彼と猫に見送られ私は家に帰っていきました。
次の日の学校からいくつか彼と話す機会は増えましたが、卒業まで私と彼は友達のまま終わりました。
高校に進学した今、彼は私立の特進高校に通っているそうです。
そんなことを思い出し、あの時の私は彼が好きだったのかもしれない。しみじみと初恋の思い出を振り返りながら、こちらのエピソードを書かせて頂きました。
written by さく
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