あまり目立たない彼へ片想い。急すぎる展開に…

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これは私、ナナが高校生の時の話です。
入学早々、同じクラスのレンくんに片思いをしました。
そんなに目立たない彼でしたが、その控えめな性格がとても好きでした。
ですが、二学期に入って、初めて彼と連絡をした時、彼が同じクラスの冬美ちゃんが好きだとカミングアウトされてしまいました。私は冬美ちゃんと仲がとても良かったからか、それからは毎日彼の恋バナや冬美ちゃんの好みを聞かれる羽目になりました。
そんな片思いが続き、2年生になったある日、仲が良い数名で学校帰り、クラスに残り楽しく喋っていました。そこにはなんとレンくんも居たのです!
意識しつつも会話に楽しんでいたら、急に他の皆が席を外して飲み物を買いに行きました。しかも、私とレンくんを残して。
何を喋っていいのか分からないまま黙っていると、レンくんが話しかけてきました。
"まだあの人に片思いしてんの?"
少しびっくりしました。一度、好きな人がいるのかと聞かれたことがあったので、名前は出さずにいると言ったことがあったからです。まさか覚えててくれるとは思ってもいませんでした。
"うん、してるよ。でも、恥ずかしくて告白出来ないんだよねぇ。"
"ふつうにすればいいじゃん。君が好きですって。"
"そんな簡単に言える訳無いじゃん!"
"でも、今俺普通にお前に告白出来たよ。"
"え?!"
言葉が出ませんでした。あまりに急過ぎて、どう返せばいいか分からなくなってしまいました。
"レンくん、冬美ちゃんちゃんが好きだって…"
"いつの話だよ。とっくに振られたし、今は好きじゃないし。今俺はナナが好きなんだ。で、返事は?"
"…よろしくお願いします。"
あの時の告白は今でも思い出すととても嬉しいです。あとから知った話ですが、他の皆はレンくんの告白を協力する為に私達2人を残したのだそうです。
そして、もうあれから2年になりますが、レンくんとは今でも付き合っています。たまにあの話を持ち出すと、すごく恥ずかしそうにします。でも、そこがまた可愛いんですよね。

written by ニア

エピソード投稿者

ニア

女性 投稿エピ 8

自分自身や友達の恋エピを書いています。絵の勉強もしています。マンガ化されたらとても嬉しいです!