中学生のときにお付き合いしていたkくん。
少しやんちゃなkくんには、同じようにやんちゃな友達や先輩がたくさんいました。
kくんは、愛情表現をするのが苦手でとても照れ屋でした。
kくんと付き合って1ヶ月くらいが経ったある日、私の学年のフロアに誰かを探してる感じの先輩方がたくさんいました。
何となく察してはいたのですが、私を探していて、しばらくすると肩を叩かれ、「kの彼女?」と聞かれました。
特に隠すつもりもなかったので、「そうです」と答えると、突然、右手を掴まれ連れて行かれそうになりました。
やんちゃな先輩方ということもあり、友達は見てるだけ。先生が駆け寄って来てくれようとした時…
「俺の彼女やで?」
kくんが、私の左腕を引っ張り引き戻してくれて、そのまま人が少ない旧校舎へ連れて行ってくれました。
「大丈夫?」 と聞きながら初めて手を握ってくれました。
「俺、まだお前と手繋いでなかったのに…あいつらに取られた。」
と。 初めて嫉妬をしてくれたんです。
今はもうお別れをし、お互いに素敵な恋人がいますが、今でも時々思い出す、少女漫画のような甘酸っぱいお話です。
そういえば、先輩方は、ただ、私とkくんの惚気を聞きたかっただけだったみたいです。この怖い顔のせいで…とたくさん謝ってくれました。
written by Miyu.
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