不良系男子の小さな優しさ

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私が中学2年の頃の話です。
地味な見た目のせいで一部の女子に無視されていて、学校生活にあまり上手く馴染めていませんでした。
ギャルや不良系男子など目立つ人が苦手で、真面目な私は彼らを避けていました。

ある日給食の時間に配膳をしている時のこと。
私は白飯をよそい梅干しを乗せる当番でしたが
手間取ってしまい困っていました。

その時、不良系男子集団のうちの1人であるユウトくんという男子が「やるよ」と言って手伝ってくれました。
誰も私に話しかけない中、彼が手伝ってくれたことにキュンとしました。

ユウトくんは、不良男子の中でも派手ではなく無口な方でしたがイケメンで私のタイプ。遠くで見てる存在でした。

黒板を消すのを手伝ってくれたり、グループワークの時も他の人は私の話を聞いてくれないのに彼だけしっかり耳を傾けてくれたりと、優しさに完全に惚れてしまいました。

後日、ユウトくんとギャル(私のこと無視していた女子のうちの1人)が付き合ってることを知り、私の恋は終わりました。
しかし彼の優しい態度は今までと変わらず、人として尊敬していました。

その後ユウトくんとギャルが結婚したことをSNSで知りました。
叶わない恋でしたが、私の辛い中学生活を少しでも楽しくさせてくれた彼に感謝しています。

written by まりお

エピソード投稿者

まりお

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