忘れられない夜空

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これは私がまだ中学生だった夏のお話。
(去年もその前もダメだったけれど今年こそ彼と一緒に花火大会行きたい…誘っていいかな…誘いたい…言うだけなら…)
「あの!鬼頭くん!あのっあのね!今度のその…夏休みにある花火大会…一緒に…そのホントに暇なら!約束とかなければなんだけど一緒に行きたいんだけどどうかな!!」
(思ったより勢い余って言っちゃった!
どっどうしよう凄いびっくりしてる…あぁ…引かれちゃったかも…)
「…いいよ一緒行こう」
「…えっ!?…いいの!?」
「うん…いいよ。笹川さん一緒に行こう」
凄く嬉しい!どうしよう嬉しすぎて泣きそう…
しかし…前日大雨で翌日延期されるかもしれないという話が出てきていた。
「どうしよう…他の人なんて受験生だし忙しいよね…今年も無理かもなぁ…」
その日は半分泣きかけながら当日晴れることを願ってその日を過した。
そして翌日…午前中は雨が降っていたが昼頃から空が晴れてきて花火大会は予定通り開催されることになった。

気合を入れて浴衣着て、蝶々の髪飾りつけていつもよりちょっとだけ背筋を伸ばして…笑顔で…
「お、お待たせしましたっ!」
「ううん俺も今来たとこ
じゃ行こっか」
「う、うん!」
隣を歩くだけでドキドキして…鬼頭くんの方を見るのもままならなくて一緒にいれることが幸せで顔、合わせられない。

この時の記憶は未だに脳内に焼き付いてハッキリ映像として思い出せる。
けど何を話してたかなんて覚えてないくらい胸はいっぱいいっぱいで話すことに必死だった。
花火大会もその後も何も進展は無かったけれど今でも彼は私の大事な思い出の1部で友人です。

written by ふあふ

エピソード投稿者

ふあふ

秘密 投稿エピ 1

エピソードも漫画も書いていけたならと思ってます。