無愛想な彼

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中学3年生の冬休み。同じクラスの無愛想な男の子が私の通っていた塾の冬期講習に来てそのまま通塾することになりました。そして、冬休み明けの席替えでその彼と隣の席になりました。中2の頃から同じクラスだったものの全く関わりがなかったのですが、朝学校に来てから夜塾から帰るまでずっと一緒にいるうちに彼の良さに気付き好きになっている自分がいました。
コロナの影響で休校が続いた3月。スマホを買ってもらい彼とLINEが出来るようになり、彼とは毎晩ボイチャや通話をしながらゲームをして雑談をしてそのまま寝落ちする日々を送っていました。
「違う高校に通ってもこの人と一緒にいたい。」
そんな思いが大きくなった深夜1時。いつものように他愛のない話をしていました。そこで私は勇気を出して、「私たち、付き合わない?」と聞きました。彼は一瞬驚いていたみたいですがすぐに、いつもの無愛想な声で、でもちょっと嬉しそうな声で「いいよ。」と返事が来ました。お互い初恋の相手でした。
それから4ヶ月経った私たちですが、今でも毎日LINEでやり取りをし、週末には寝落ち通話をする仲です。無愛想な彼から「好きだよ。」と言われるのには未だにきゅんとします。彼とはずっと一緒にいたいと思っています。

written by ちていじん

エピソード投稿者

ちていじん

女性 投稿エピ 1