私には、幼馴染がいます。正確には、小学五年生からの付き合いですが、小さいころ転勤族だったこともあり、大学生になった今でも親交のある数少ない人です。
そんな彼とは、中学生の時1年から3年の冬までおよそ2年半の間お付き合いしていました。
学校の違う彼との唯一の接点は、部活のバレーボールです。
毎週土曜日、夜18時から20時まで、近くの市民体育館のバレーボール教室が私たちが唯一会える場所でした。
当然教室なので二人きりではないし、当時は女子のほうが多く、彼もまた誰とでも仲良くするタイプだったので、彼女の私なんかそっちのけで女の子たちとおしゃべりしていました。
そんな、部分にやきもちを焼いてしまうこともありましたが、彼は必ず初めのパスだけは私と一緒にしてくれました。そんな、彼の優しいところが大好きでした。
しかし、3年になり、部活も引退し勉強に専念しなければいけなくなった私たちは、バレーボール教室で会うことも減り、学力の差などで同じ高校を目指すことも難しく、自然消滅というのが嫌だった私は、彼と別れてしまいました。
別れてからも、彼とはいい友達で、同じスポーツをしていることもあり、部活の悩みなど、同じ部活の子にできない相談や、プレーヤーにしかわからない悩みなどを打ち明けていました。
彼もまた、私の相談を真剣に聞いてくれたり、アドバイスをくれたり、励ましてくれたりしており、私にとって彼はいなくてはならない存在になっていました。
彼とは、高校の時に一度だけよりを戻しましたが、お互い部活で忙しく、会えないこともあり、また彼が別の人を好きになってしまったのですぐに別れてしまいました。
それでも、彼のことを忘れられず、私は結局高校3年間彼以外の彼氏を作らずに卒業しました。
高校を卒業して、バイトを始めた私に初めて彼以外の彼氏ができました。
4つ上のバイトの先輩で、面白くて一緒にいて楽しい人でした。
でも、付き合って1か月ほど経ったころ元カレと一緒にバレーボールをする機会があり、毎週末元カレ含めその他大勢とバレーボールをしていました。
夜するに集まることが多く、優しい元カレは帰りに家まで毎回送ってくれました。
そんな時、私は今の彼と余り上手くいっていませんでした。
今の彼のことは、付き合いだしたときに元カレにも報告していたので、私はつい、元カレの前で今の彼氏の愚痴をこぼしてしまいました。
すると、元カレは
「俺にしとけよ。俺といるほうが素が出せるだろ?楽なんだろ?だったらもう答えは決まってるやん?戻って来いよ」
まさか、こんなこと言われると思っていなかったので、とても驚きましたが、元カレの言った言葉が頭から離れませんでした。
私は、元カレの言葉に押されてバイト先の4つ上の彼氏と別れました。
そして、1か月ほど経ってから、元カレに
「俺の彼女になってください」
と告白されお付き合いしています。
別れてから1か月しかたっていないので軽い女だと思われても仕方ないと思いますが、私はやっと彼の彼女に成れました!
written by あつ
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