24時間の恋人

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中学2年生の4月、私は彼氏と別れてからの傷が癒えないままでいました。そんな時、同時期に別れた小学校から一緒の男子とLINEをよくするようになりました。

お互いに振られた側だったので、2人で慰め合っていたら、その彼が私のことを好きだと言ってくれたのです。LINEをしていくうちに、好きになったと。
でも私はすぐに返事ができず、数日が経ったころ、彼は直接私に告白してくれました。

「元彼以外も私を好きになってくれるんだ…!」
私はそのことが嬉しくて、返事はOKにしました。
彼はその夜もLINEでたくさん好きだと言ってくれました。次の日の朝も、私が家を出る時間までたくさんLINEで言ってくれました。

でも私にはその好きが重すぎました。彼が100くれる愛に対して、私は10も返せなくて、彼の好意に気持ち悪さを感じてしまいました。
「あぁ、私は彼のこと好きじゃないんだ。…まだ元彼のことが忘れられない、好きなんだ」

そのことに気づいたので、付き合った次の日の放課後、私はLINEで彼に別れを告げました。
「まだ元彼のことが忘れられない。君を好きになってくれる誰かと幸せになってほしい」
と私はLINEを送りました。すると彼から
「俺はその相手は君がよかった」
と返事が来て、自分の軽率な行動で傷つけてしまったことを深く反省しました。

彼はその1週間後、また私に直接告白してくれました。
でも、私は断りました。好きでもないのに付き合って、彼をまた傷つけてしまうことが怖かったからです。



24時間で別れた彼とのお付き合いは、今ではなかったことのように過ごしています。でも、彼とのその出来事のおかげで、自分の気持ちをよく確かめてから告白の返事をするようになりました。
こんな私を好きになってくれてありがとう、ごめんね。

written by あめ

エピソード投稿者

あめ

女性 投稿エピ 12