私が好きなのは君なのに……。

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ある時、席替えで好きな人と同じ班&前後の席になりました。

嬉しくて、このチャンスを逃すまいと彼にできる限り多く喋りかけました。

…が。いつも2人きりで話すことは出来ませんでした。何故なら、隣の席の男子Sくんがいつも会話に割り込んでくるからです。
彼は、元々お喋りで、私が彼のことを好きなのも知らないし、仕方ないか…と最初は思ってました。
でも日が経つにつれて3人で話す機会が増え授業中に絵しりとりをしたり…と、とても楽しい時間でした。
認めたくないんですがその隣の席のSくんのおかげで距離が縮んでるんじゃないか…とそんな気がしてきました(笑)

しかしある時、同じ班の女の子が班活動中に突如、『SってN(私)のこと好きなんでしょー!』と言いだしました。その瞬間、班の全員が『えぇ!そうだったの?!』『Nちゃんはどうなの?!』と騒ぎ始めました。
Sくんは『違うよ』と否定しましたが、誰も信じようとしません。
すると好きな人まで『よく3人で喋ってるけど、本当にコイツら仲良いよ』と言い始めました。

ショックでした。私は君が好きなのに…。あの時、何も言えなかった自分がとても恥ずかしいです。
悲しくて、そして何より、好きな人からそう思われていたのが辛くなってきました。
それから3人で話す機会はだんだん減っていきました。

そして何日か過ぎて、また班活動をしていると、この前と同じように私とSくんのいじりが始まりました。もう、諦めよう。何言っても無駄だ。そう思っていると…『もう、やめてあげなよ』と好きな人が言いました。

それからもうその件について触れる人は誰一人いませんでした。
席替えする前、私は勇気を持ち、『あの時はありがとう。でもなんで…』と聞くと『最初、言ったのは空気に流されちゃって、あれから3人で話さなくなったのは俺のせいだと思った』…と。

彼にとっても楽しい時間になっていたのを知って、私は涙が出るほど嬉しかったです。
席替えして私たちは別々の班になってしまいクラスも今ではバラバラ。

あれから3人で話す機会は全然ないけれど、あの時間は大切な思い出です。

またいつか3人で話したいな。

written by GIRaK

エピソード投稿者

GIRaK

女性 投稿エピ 3

FJK 彼氏いない歴ぜろ…(´;ω;`)