ドキドキな文化祭

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高校三年生の私には好きな人がいます。好きな人は同じ部活の男の子です。部活に入部した時は背が高くて少し怖い印象でした。でもとても優しくて気が合うし話をするのがとても楽しくて毎日LINEをしたり、時には2人で映画へ行ったり、部活のことを相談したりしていたし、気付くと隣にはいつも彼がいて同学年の部員や後輩には付き合っていると勘違いされるほどでした。仲良くなり始めた当初はなんとも思っていなかったけど、LINEの返信を待っている自分がいたり頭の中には常に彼のことがあって、気づいたら好きになっていました。

そんな彼と休校期間中は毎日電話を繋いで勉強をしていました。その流れで学校が始まっても週に1、2回電話をしています。そして7月に入りました。7月は文化祭があり、その中で「鈴交換」という伝統的なものがあります。これは男子は青の紐、女子はピンクの紐の鈴が配られ、後夜祭の花火の後に好きな人と交換するというものです。私はもちろん彼としたいと思っていましたがそんなことを言える勇気はなく、今年もピンクで終わるんだな〜と虚しく思っていました。彼との電話の中でもその話題がちょくちょく上がり、
?「俺は色変わるけどあなたは変わらないよ笑」?「いやいや、君もどーせ変わらないから!笑」
などととふざけて言い合っていました。

そして文化祭2日前。いつものように夜遅くまで電話をしていました。すると彼が
?「そういえば今日、鈴配られたね」
と鈴の話をしてきました。
?「配られたね〜…最後くらい変わるといいな〜…笑 あなたは色変えるんでしょ?笑」
?「もちろん笑」
といつもの調子でふざけあっていると、突然
?「ねぇ、あなたは今正常な判断ができる頭ですか?」
と聞かれてなんだろうと疑問に思いつつも
?「え?まぁ多分」
と返すと
?「僕と鈴交換しませんか?」
と言われました。あまりに突然の事でびっくりしましたが、とても嬉しくて
?「え!…したいです」
と答え、することになりました。嬉しさのあまりその日の夜はあまりよく眠れませんでした。

文化祭当日。楽しい時間はあっという間に過ぎ、とうとう後夜祭になりました。花火が終わってから帰るまでは鈴交換の時間です。周りで色んな人が交換しているのを友達とみていました。すると
?「今どこにいる?」
とLINEが来ました。急に心臓がバクバクしてきました。そして人がいなさそうなところで落ち合うことになり、その場へ向かいました。
?「お〜、いたいた」
と彼がやってきて
?「鈴交換〜」
と言いながら交換しました。その瞬間とても嬉しという気持ちと同時に恥ずかしさも出てきました。交換したあと
?「ほんとにうちでいいの?」
と聞くと
?「あなたがいいんです」
と返され、さらに照れてしまいました。

告白ではなかったけれど、少し期待してしまいます。おかげで忘れられない文化祭になりました。卒業までまだ時間はあるので、受験勉強を頑張りつつ、恋愛も頑張りたいと思います!

written by ぷりん

エピソード投稿者

ぷりん

秘密 投稿エピ 1