わたしと彼の出会いは小学四年生。
転校してきた彼の印象は
「目が大きいなぁ、わたしより白い!」
名前は白井くんであだ名はハクちゃん。
明るくておしゃべりな彼は友達が多く、お姉ちゃんの影響か少女漫画にも詳しかったので、私もすぐに仲良しに。
小6で再び同じクラスになったある日
「白井くん、ヨウちゃんのこと好きらしいよ」
という友人の一言からわたしも白ちゃんを意識するように。
でもお子様すぎて、彼氏彼女とまでは発展せず、卒業式を迎えました。
中学生になり、わたしは彼と隣のクラスに。
変わらず仲良くできると思っていたのですが、何故だか彼は数週間の間に思春期に突入。「君、話しかけることなかれ」オーラを出しまくっている彼にわたしは絶望。
その後、「二組のハナちゃん、白井くんのこと好きらしいよ」という風の噂を聞き、「勝ち目ナシやん…」と、彼への気持ちに蓋をしました。
その後彼はわたしの友人と付き合ったりもしたのですが2ヶ月ほどで破局。
「告白okしてもらったから期待したけど、付き合っても手も繋がないし話しかけても来ないし、つまんないから別れたー」と友人。
友人には次の彼氏が出来ており、なんだか白ちゃんらしいなと笑ってしまいました。
その後もなんとなく話すタイミングがなく、中学卒業。以来、一度も会うことはありませんでした。
わたしは社会人になり、忙しい毎日を過ごしていました。
そこへ、同窓会の案内が。
気乗りしませんでしたが友人の強引な誘いで参加することに。
行ってみると楽しく、級友たちの成長に感動していると、
「隣座っていい?」
変わらない大きな瞳、すぐに白ちゃんだとわかりました。
でも、あの頃とは全然違う、伸びた身長、焼けた肌、なんと言っても声が低い!
「男の子が男性になってる、、!」
心の中ではしゃぐわたし。
「二次会行こうよ」「メアド教えてよ」
思春期とのギャップにときめきが止まらない、、!
彼は東京の会社に就職していて、あと5日後には帰ってしまう。
残りの5日でご飯に行ったり、小学生の頃に行った動物園に行きました!
ここではしゃぎすぎて階段から落ちそうになったのですが、
彼がヒョイと片手で助けてくれた瞬間
「あ、わたしこの人と結婚するわ」と確信。
そして遠距離恋愛を始めることに!
でも、彼は連絡不精で、それにわたしが寂しさを感じてしまい1年足らずで別れてしまいました。彼のことがすごくすごく好きだったので人生の終わりかというほど泣きはらし、落ち込みました。
しばらくして、「白井くん、やり直したいってよ。」と友達伝いで聞いたのですが、新しい彼も出来ており、どうすることもできませんでした。
それから2年ほど経ったある日を境に、一年に一回程度、白ちゃんから連絡が来るようになります。釣りにきてるよ、とか仕事は最近どう?とかたわいのない話題だったと思います。
それから更に3年後の冬、
ひょんなことから飲みに行くことになり、
帰り際、「東京帰るまでにまた会いたい」と言われ、断ったのですが(ムリ。年末年始も仕事!笑)それがきっかけで連絡を再開。
かつての連絡不精の彼はみる影もなく、人並みに連絡をくれて素直に嬉しかったです。
再会して3ヶ月経った頃、仕事終わりに あ、今なら結婚出来る、と直感で思ったわたしは
「白ちゃん、わたしと結婚する?笑」
とLINEをしてみました。
すぐに彼から電話がかかってきて、結婚を前提にお付き合いを始めることに。
一年後に結婚しました。
かなり遠回りしたけど、彼と一緒になれてとっても楽しいです。
written by ようちゃん
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