これは私が中学3年生の運動会の話です。
私は200m走とスウェーデンリレーの種目の担当でした。200m走は1年生の時に6人中5位だったのでリベンジでチャレンジ、スウェーデンリレーは最後の運動会だったので気合いを入れて立候補しました。私は3走目でトラック1周半と200m走も合わせるととてもキツい距離でした。私の好きな彼は運動神経抜群で彼もスウェーデンリレーの2走目を走る予定で、なので「1走目(半周)にしてもらった方がいい」と何度も何度も言ってきました。ですが、私は3走目を走ることを決意しました。
そして本番。バトンを彼からもらい必死に走りました。1位でした。ですが、あと半周という所で足が重たく感じ、3走目の子に渡る時にはわずかの差で2位になってしまいました。そして最終結果は3位、つまり最下位でした。彼だけでなくスウェーデンリレーのメンバー全員に何度も何度も謝りました。悲しさと悔しさばかりが募りました。彼は「やから言ったのに」と言っていました。自分をひたすら責めました。自分が嫌いになりそうでした。それから少し日にちが経ったあと、ある噂が耳に流れてきました。それはスウェーデンリレーの4走目の子が「スウェーデンリレーが最下位になったのは○○(私の名前)のせいだと言っていたらしい」と言う噂でした。本当にその通りなので何も言い返せないし、陰口を叩いたと怒る権利もありませんでした。ですが私の好きな彼が自分のことのように怒りながら、「全部○○のせいにしやがって」と言ってくれました。その言葉が嬉しくて、実は泣きそうになりました。噂なんてどうでも良くなりました。今でも彼やメンバーには申し訳ない気持ちでいっぱいですが、彼の言葉を思い出すと少し気が楽になります。
written by m
Sponsored Link