好きになった教育実習生はまさかの…!?

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これは私が中学生の時の話です。
「今日から教育実習生として3週間お世話になります。よろしくお願いします。」
体育館で教育実習生の紹介がありました。
その中で1人、すごく爽やかなカッコイイ先生がいて私は思わず一目惚れをしてしまいました。
ただ、一目惚れしたのはいいのですが、先生の担当クラスが違ったのが残念でした。
どうにか話してみたい、私の事知って欲しいと思った私は出会えるチャンスを待ち望んでいました。
最初は通りすがる先生をただ見ているだけでしたが、とうとうチャンスが起きたんです。
水道で手を洗ってると、隣に先生が来てこんにちわって挨拶をしてくれました。あんまりにも嬉しくてこ、こんにちわとしか言えなかったけど、先生の爽やかな笑顔に私はより一層好きになってしまいました。
そこから、何部?と聞かれ吹奏楽と答えると頑張ってねっと言って先生は教室に戻りました。
あんまりにも嬉しすぎてテンションが上がり、私は友達に報告。友達もよかったねーと喜んでくれました。
家に帰り、お母さんに教育実習生が来たことを話し、名前を出すと、○○くんは親戚だよって言われました。
小さい頃にも会ったことがあるらしいのです。
私はビックリした反面、今まで面識があった事が少し嬉しかったです。
そして翌日、先生が廊下を歩いているのを見かけ、先生〜と手を振り飛び跳ねながら声をかけました。
すると先生は笑顔でおお!と答えてくれ、私は先生と親戚だということを言いました。
きっと忘れてるだろうと思ってると、
「俺も昨日親に○○のこと話したら親戚だって言ってた!なんか運命だね笑」
とまさかの発言。私は先生は私の事覚えていたんだと思うととても嬉しかったです。
そこから私は先生が通る度飛び跳ねながら声をかけ、話をし、楽しい毎日を過ごしていました。
が、そんな時間もあっという間でお別れの日がやってきました。
その日はあまりにも悲しくて、でも先生に手紙を渡したくて放課後、先生のいる教室に行きました。
「先生、今までありがとうございました」
私が手紙を渡すと先生はいつもの笑顔でありがとうと受け取ってくれました。
もうこの笑顔も見れないのかと思うと寂しくなり、私は先生の目の前で泣いてしまいました。
でもそんな私に「小さい頃から知ってたもんね、また別れるのは寂しいよね」って慰めてくれました。
先生の温かい言葉は今でも忘れられません。
その後、私は家に帰っていつ来るかなとスマホを片手に待ち望んでいました。
何かと言うと、ラインです。私は手紙の中にLINEのIDを書いておきました。
先生が良ければ追加してくれるかなって思い、待ちました。でも夜になってもLINEが追加されることはなく、もうダメだと諦めて寝ることにしました。
そして翌朝、スマホを見てみると、先生から遅くなってごめんと更に長文のメッセージが届いていました。
昨日は先生たちの打ち上げで帰るのが遅くなったみたいでした。
それからLINEは一時期続きましたが、ある日を境にパタッと終わり、今はもう話していません。
でも、LINEはまだ持っているし、またいつか話せる日がくるといいなと思います。

written by もっぴぃ

エピソード投稿者

もっぴぃ

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