偽りのラブレター

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中学1年生の頃です。クラスが一緒になった男の子に一目惚れしました。かっこよくて運動もできて、面白い男の子でした。同じグラウンドで部活をしたり席が近かったこともあり、仲良くなるのに時間はかかりませんでした。

「このまま仲良しでいたいな、」

そう思い続け1年が過ぎました。
そんな時、恋愛相談をしていた友達からある提案をされました。

「2年生になったら告白してよ!」

その言葉に戸惑いを感じましたが、結局2年生になってクラスは離れてしまいました。それでも告白はしないと決めていたのですが、2年生になってすぐにその友達が私のところに1通の手紙を持ってやってきました。

「代わりに手紙書いてきたから、渡すね!」

それは私の名前で書かれた彼へのラブレターでした。友達が私の名前で書いてきたのです。私は遊び半分だと思い渡すことを止めず、彼の手元へとそのラブレターは届きました。
結果は×。しかし、この出来事がきっかけで私は彼から嫌われるようになりました。
それから卒業するまで言葉を交わすことはありませんでした。

後で聞いた話だと、私の代わりに手紙を書いてきた友達も彼のことが好きだったそうです。

大きな失恋と大切な友達を失ったこの経験は今でも私にとって大きな心の傷となっています。
そして自分のこと思いを軽く見過ぎないこと、自分の思いはちゃんと自分で伝えること、これほど大事なことはないと学びました。

written by きょう

エピソード投稿者

きょう

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