忘れられない夜

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私は同じ会社の先輩とお付き合いをしています。

緊急事態宣言が解除され、会社で仲良い人数人と飲み会を開きました。久々の飲み会だったので、みんな結構酔っ払ってしまい、私も思った以上に酔ってて一人で帰れるか不安だったので、近くのビジネスホテルに彼と一緒に泊まりました。

家庭の深刻な悩みを抱え心が弱っていた私は、彼からここ直した方がいいよと言われた何気ない一言に傷ついてしまい、「今言うことじゃないでしょ!もういい!下でお酒買ってくる!」とホテルの部屋を出てしまいました。
部屋に戻りドアの前でやっちゃったなーと思いながらうずくまっていましたが、徐々にいろんな思いが出てきてしまい、「もう、どうしたらいいかわからない…」と呟き、私はその場でポロポロ泣いてしまいました。
「もう生きてるのが辛い時がある。なんで私ばっかり…」鼻水ズビズビだったため部屋のトイレにあったトイレットペーパーで鼻かみながら、もう耐え切れなくなり、ついに声を出して泣いてしまいました。
最初はベッドで寝ながら「こっちきて話な。」「ほら、きて。」「来い。」って言ってた彼だったのですが、私があまりにも泣いていたので途中で後ろから私のことを抱きしめてくれました。
そのあともずっと私が泣きながら話す一言一言をちゃんと聞いて受け止めてくれて、落ち着くまでずっと抱きしめててくれました。
「もう23歳で処理できるほどのものじゃない。お家のこと仕事のこと人間関係、何か一つポイできたらいいのに…何もポイできないの」と言う私に「一人で抱え込みすぎなんだよ」「でも全部を大切にしたい○○は俺とは考え方が違うから…何もできなくてごめんね」と申し訳なさそうに言う彼。「ううん。大丈夫。会ったときに抱きしめてくれるだけでいい。」「それだと○○すぐ泣いちゃうじゃん(笑)」

私は彼が、彼だけでも、私の味方でいてくれればそれでいいと心から思った瞬間でした。

少し泣くのが落ち着いて二人でベッドで横になってるとき、彼から「もし一緒に暮らした時、いろんな料理のレパートリーができてたらいいなって思ってたんだよ」「もう○○は他人じゃないんだからさ」と私に言ってくれました。
彼のことを疑っていたわけじゃなかったのですが、本気で私と長くお付き合いをしようと考えていてくれたことにとても嬉しく思うと同時に、期待しててくれたのに期待に応えられなかった自分を悔しく思いました。

散々泣いて時間を見たら夜中の3時半。
隣で一緒に寝てても、ちょっといいムードになりキスしても、何してもどうしても泣いてしまう私。
深夜遅くに二人とも結構酔っ払っていたのに、もう寝たいはずなのに、私が落ち着くまでずっと抱きしめててくれた彼には本当に感謝しかありません。

次の日お互い別れたあと、LINEで「いろいろありがとう。急に泣いちゃってごめんね」と送ったら「あんな時があってよかったじゃん(^^)溜め込む方が辛いよ!」と。

家族以外の人の前であそこまで自分をさらけ出し、あそこまで泣いたのは彼が初めてでした。もう、弱いところも見せていいんだ、彼に隠すものはないなと思いました。そして、改めて彼とずっと一緒にいれたらいいなと思った忘れられない夜になりました。

彼から言われた何気ない一言、ここ直した方がいいよと言われたこと、私のために言ってくれた言葉なのに、それを受け止められる余裕がなく怒ってしまった私。受け止められる心の余裕ができたらちゃんと聞いて、直そうと思います。

あんなに泣いてしまった私のことを最後までずっと抱きしめてくれた彼には本当に感謝しています。本当にありがとう。大好きです。


ちなみに、飲みすぎた彼は朝起きるとともに、気持ち悪い〜といいトイレでオエオエやっていたのもいい思い出です笑
(私は彼の背中をこれでもか!と言うくらいさすりました。さすりすぎて背中から火吹く〜とか言われました笑)

written by S.K

エピソード投稿者

S.K

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