私は自動車の免許を取りに、春頃から地元の教習所に通っていました。
指導員の人も優しく、仕事終わりの楽しみになっていました。
その中でも一番仲が良かったのが
当時24歳の指導員の中村さん(仮名)でした。
中村さんは、私の6つ年上で(私は18歳)
技能教習で当たる度に
いろんなお話をして
私はどんどん彼にひかれていました。
そんな中、ある夏の日の最終の講義で
中村さんの講義にあたりました。
私は心の中で(やったぁ。)とガッツポーズ
机に伏せることなく講義を終えました。
私はなんとなく帰る気になれず
中村さんが出てこないかなぁ…。
と淡い期待を抱きながら
教習所の前でスマホを見ていました。
大半の指導員が帰っていくのを見送り
そろそろ帰ろうかと思った頃
教習所の中からバイクが出てきて
私の横で止まりました。
その人はヘルメットを取って
「なにしてるの?」と声をかけてきました
中村さんだったのです。
5分程だったと思いますが
飼っている犬の写真を見せ合ったり
好きなタイプの話をしたり
最近の仕事の話をしたり
前に話したことの話をしたり
2人で話をしたあの時間は
私の忘れられない思い出です。
結局彼には卒業前に告白し
振られたのですが
幸せな思い出でした。
written by ちゅん
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