バレンタイン4度目はなく別の道へ

コンテンツ名とURLをコピーする

僕と彼女が出会ったのは小学6年生地域のバレーボールクラブでした。お互いの親が知り合いということもありすぐに打ち解けて行きました。

彼女は練習終わりや休憩中などちょっとした時間に話しかけてきてくれたり練習に付き合ってくれてました。周りから「お似合い〜」や「ラブラブ〜」とよく冷やかされていましたが2人とも気にしていませんでした。

その年のバレンタイン彼女からチョコレートを貰いました。僕はそれを勝手に義理と決めつけ「ありがとう」とだけ言ってその日は帰りました。ですがその時彼女は少し悲しそうな表情をしていました。

家に帰りそのチョコを食べるととても美味しかったのを覚えています。

そこから3ヶ月たったある日急に彼女から電話が来ました。僕は「なんだろう」と思い電話に出ると彼女が「驚かないでね」といいその後に「クラブの時に好きになりました付き合って下さい」と言われました。僕はそういう経験がなくとても嬉しかったことを覚えています。そこから僕らの遠距離恋愛が始まりました

一緒にお祭りに行ったり中学でもお互いバレーボールをしていたので応援に行ったりしました。お互いの誕生日,クリスマス,バレンタイン,記念日などにはプレゼントを送りあっていました。1番最初彼女がくれたものはクマの可愛いストラップとスポーツタオルでした。その年は沢山の思い出を作りました。

しかし学年が1つ上がり2年生となり自分たちの部活の代になると彼女はキャプテン僕は副キャプテンとなり会うことが難しくなっていきました。
ですが変わらずお祭りなどの行事には一緒に行っていましたしプレゼント交換などもしていました
僕は彼女が作るバレンタインスイーツがとても好きだったのでその年のバレンタインも手作りをしてくれました。

しかし3年生になるとお互い勉強の関係で全く会うことができなくなっていってしまいました。
それをきっかけにLINEも少なくなっていきました。

そしてその年の冬バレンタインの季節になりました。

バレンタイン3週間前その日彼女から珍しくLINEが来ました。その内容はバレンタインに2人で息抜きに遊びに行こうというものでした。久しぶりのお出かけに僕は胸が高ぶってました。

当日2人で久しぶりのお出かけということでとても楽しくたくさんのアトラクションにも乗り写真もたくさん取りました楽しい時間はあっという間に時間は過ぎていってしまいました。
帰り道彼女が笑って「ありがとう」と言って1番最初にくれたものと同じチョコレートをくれました。
それを貰い彼女を家まで送り僕は家に帰りすぐにそのチョコレートを食べました。味は最初よりも断然美味しくなっていました。僕は来年はどんなのが貰えるかなと楽しみでした

受験も終わりお互い第一志望に受かることが出来そろそろ4周年目を迎えようとしている時でした
彼女からLINEが来ました。何かな??と思いそのLINEを見ると
「別れよ」と書いてありそれを読み僕は視界が一気にゆがみました。彼女の近くに居られなかった時期が長かったせいで寂しかったそうです。

その日の夜写真のフォルダーを整理して思い出を1つ1つ振り返りながらお別れをしていました。
そしてチョコレートを見せながら撮ったツーショットを目にした時涙腺がついに崩壊してしまいました。自分は4回目貰えると思っていたけど相手はそうは思ってなかったと思うと胸が締め付けられました。そして僕は思い出の品を整理していた時初めて貰ったタオルとクマが出てきました。そのふたつはどうしても捨てられず今もたなに飾ってあります

桜の花びらが舞う中,高校生となりました。
彼女のことを思いっきり引きずっていましたが友達も支えてくれたおかげで今では,学校や部活が楽しく笑顔の多い毎日をすごしています。

木々が緑になってきた中あなたはどんな顔をして過ごしていますか。あなたから貰ったものはたくさんあります。僕はそれを持って次に進みます。

written by マスカット

エピソード投稿者

マスカット

投稿エピ 1