最初で最後のデート

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私が中学生のとき両思いだった2つ上の先輩が卒業してから、
「これから高校と中学で離れるし、お互いに好きな人が出来て別れるとかしたくない」
と言われて、好き同士なのが分かりきっていたにも関わらず付き合うことが叶いませんでした。
それでもずっと諦めきれなかったのに、時間が経つと連絡も途絶えていき関わることが一切なくなりました。
しかしそれから5年が経ち、私が高校3年生の秋にひょんなことから連絡を取り合うようになると、
「中学からずっと可愛い笑」
「暇すぎる電話しよ」
「写真そんな盛らんでも可愛い」
「癒して~」
のように連絡が来るようになりました。1度は好きになった人、しかも好き同士のまま離れていったので意識してしまうようになるのは必然的でした。
そして私が高校を卒業したあとの3月、2人で遊びに行くことになりました。
「デートだから手繋ぐけど大丈夫?笑」
「ごめん、半分冗談 笑」
という会話を直前にしていたせいか待ち合わせからすごい緊張し、久しぶりに彼に会ったときには緊張しすぎて言葉が出ませんでした。
相変わらずのカッコよさ、変わっていない笑顔、名前を呼ぶ声、全てに終始ドキドキしっぱなしの1日でした。
しかし彼の思わせ振りな態度とは裏腹に、関係が変わったわけでもなくこのあと付き合うこともありませんでした。
それでも彼とした最初で最後のデートは私の良い思い出です。

written by ほりみ

エピソード投稿者

ほりみ

女性 投稿エピ 3