※前作の「私の困った人」の秋は好きな人ではなく、 今回の登場人物が好きな人です!
二股ではありませんっ!!
私(瑠衣ルイ)が小学4年生の12月、学芸会の練習で私は体育館のひな壇に立って歌の練習をしていました。楽器を扱える人は、ステージ脇で楽器チームに回っていました。
ピアノや、アコーディオン、ヴァイオリンなど色々ありました。私たちの歌の練習が終わって、楽器チームの練習に。その中に私の運命の相手がいました。彼はヴァイオリン演奏で、奏でる時の瞳が素敵で一目惚れしてしまいました。
私は2年生の時にその学校に転校して来たので、彼の名前も知りませんでした。名前も何も知らないのに、その後も彼のことで頭がいっぱいでした。
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そして彼のことを知らないまま、5年生になりました。幸運なことに、新しい自分のクラスに行くとあの彼がいました。私は嬉しすぎて、始業式もドキドキして集中できませんでした(笑)
そして始業式の次の日。
早速くじ引きで席替えがありました。もう彼の近くになれるかめっちゃ緊張しました!
私は窓側の席になり、隣の席の相手が誰になるのか窓の外をボーッと眺め待っていると、
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「ガタッ」
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誰かが座ったみたいなので見てみると
何とあの彼がいました。同じクラスになれて、しかもすぐ隣の席になれるなんて自分の運が最高でした!
席替えのすぐ後、教科書が配られ
それぞれ名前を書くという作業をする時
自分のペンのインクが切れてることに気がついた私は誰かに借りようかオロオロしていました。
その時、
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「使う?」
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彼が私に気づいて
声をかけてくれました。
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私「ありがとう」
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私はありがたく使わせて頂いて、また彼の優しさにキュンとしました。
このちょっとした会話で打ち解けて
彼と少しずつ仲良くなっていきました。
時が流れ、彼と席が離れても、6年生になりクラスが離れても
彼とは仲よく喧嘩をしたり、冗談を言い合ったり
恋愛としては進展はありませんでしたが
友達として良い関係を築けていました。
そして小学校を卒業して、彼とは中学から離れてしまいました。
中学生になった私は、恋愛として全然進歩出来なかったことを後悔していました。プライド高くて好きなんて言えない、そんな自分自身に嫌気がさしていました。そんな自分を変えてやろうと思い、意を決して告白することになりました。
電話して告白をしたのですが、
久しぶりに聞く彼の声は最後に聞いた声よりずっと低くなっていました。
私はストレートに
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「好き、付き合って欲しいです。」
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と伝えました。
彼には1日待って欲しいと言われました。
そして次の日、彼から電話があり
OKの返事を頂きました。
彼とお付き合いできることになって、人生で1番幸せだったと思います。
ですが、幸せな時間は長く続かず
彼と別れることになってしまいました。
私は彼のことが本当に大好きだったので、自分の部屋でたくさん枕を濡らしました。
彼と別れてから、毎日が憂鬱でしたが
ある時、こんな言葉を聞きました。
*
【人生には運命の人が二人いる。
一人目は愛する人との別れの辛さ、悲しさを
教えてくれる。
そしてそれを乗り越えて二人目と出会い
結ばれる。】
*
その言葉を聞き、彼は一人目なんだと、
別れの辛さ・悲しさを教えてくれたんだと思うと
少し心が軽くなりました。
今ではもう、彼に未練はありません。
とても切ないけれど、忘れられない私の恋の思い出となっています。
written by ミント
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