私と正反対の彼の気持ち

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彼と初めて出会った時、一目見た瞬間「あっ、この人運命の人かも」とビビっと電流のようなものが心をかけ巡った。そして、私の恋はその瞬間から始まった。
彼は、長身で脚も長く指は程良い太さで、長い綺麗な指。そして、スーツがとてもよく似合う人だった。夜、彼との待ち合わせ場所は、パスタが美味しいお店だった。注文後、他愛もない話をした。兄妹の話や、趣味の話。私たちは、趣味の話で盛り上がった。私は、アニメが大好きで初対面の人にはあまり言わないのだが、それとなくアニメの話になり、彼もアニメが好きで「何のアニメが好き?」「そのキャラクターかっこいいよね!!」など話が盛り上がった。そんな意気投合した私達は、しばらくして付き合う事になった。1年目は上手くいっていて、結婚する気だった私は、「ねぇ、いつ挨拶しにいく?」と将来の話や「男の子と女の子どっちがいい?」なんて子供の話しもした。彼も嫌がる様子はなく、話も盛り上がった。しかし、2年目になるとだんだんと以前には見えていなかったものが見えるようになったり、彼のことが分かってきた。お互いの価値観や、将来への気持ちが彼とは違った。そして、だんだんと将来の話はしずらくなり、どこか禁句になっていた。私は、このままじゃダメだと思い、彼に確かめることに。「将来どうしたい?」私の質問に対し、彼の答は酷過ぎた。「将来どうしたいのか、自分でもよくわからない」そう答えたのだ。私は、ショックだった。彼は私の想いに向き合って考えてくれていたのかもしれないが、私にとってはショックだった。それからは、将来の話もしなくなり、今まで通り過ごした。でも、どこか心の中で、将来が無いのに一緒にいても意味がないのではないか?でも好きだしという2つの気持ちが揺れ動いてた。そんなこんなで、2年半が経ち、彼と別れる決断をした。好きだったが故に、最後の最後まで別れるべきなのか、すごく迷った。でも、別れることを決断した。そして、私が今まで思っていたことや、考えてたことを全部話した。そして、なかなか「別れよう」と言い出せなかった私の代わりに、彼が「別々の道を行く?」と切り出した。私は、泣きながら「うん」と答えた。彼は私に「ごめんね」と言い彼とは終わった。彼といた時間は、どれも楽しいことばかりで、私が経験出来ていなかったことをさせてくれた。そのことに対し、私は感謝しかない。今も彼と過ごしたあの時を思い出し、懐かしく感じている。

written by さーちゃん

エピソード投稿者

さーちゃん

女性 投稿エピ 10

初めまして! 始めたばかりなので、温かい目で見て頂ければと思います!!