変わり者の隣のクラスの人と·····①

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高校3年生の夏でした。
私の高校は少し特殊で、3年間クラス替えが無いうえに一学年300人と人数が多かったので、3年になっても同級生かどうか分からないことがよくありました。
ある日、友達と廊下で喋っていると隣のクラスが体育のためぞろぞろと移動していました。
そこでたまたま目に止まったのが黒縁眼の男子でした。面倒くさそうに歩く彼に正しく一目惚れでした。
友達に話すと、その隣のクラスの中学の同級生に話を聞きにいってくれました。そこで名前を知り、それから目で追うだけの日々でした。
しかし秋の文化祭、びっくりするような事が起こります。
私はクラスから男子と女子を1人ずつ選出して参加する男装女装コンテストに参加することになりました。クラスの男子と和装でビシッと決めてリハーサルに参加すると、なんとそこには女装している彼の姿が!
内心ドキドキしていると、私たちのところにずかずかと歩いてきて一言。
「あら、あなたたちキメて来たわねぇ〜」
え、この人めちゃくちゃなり切ってる…!ていうか初めて話した!どうしよう!
かなりテンパってしまい、まともな返事もしないまま本番になりそのまま文化祭が終わってしまいました。
友達がすごく私の応援をしてくれていて、「メアド聞きにいきなよ!」と背中を押してくれましたが、私は極端に自分に自信が無く「いいよ別に」と遠慮していました。
そんな私に痺れを切らし、友達は隣のクラスに乗り込みメアドを聞きにいってくれました。

written by ちく

エピソード投稿者

ちく

女性 投稿エピ 1

田舎に住む主婦です